小さな温泉街にある鄙びたお宿のツルツルやわらか上質湯
- 公開日
- 2018/12/11
- 最終更新日
- 2019/09/09
- 投稿者
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管理人総合評価
3.2
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ユーザーの評価(1件)
3.5
鎌先温泉街の中でよりレトロ感をかもしだしている旅館がこちら「鎌先温泉 最上屋旅館」
小さく素朴な温泉街の中、木造2階建ての情緒あふれる築70年の建物はひときわ目をひく存在だ。
今回は予算の関係があり素泊まりで自炊棟での宿泊となった為、本来の最上屋旅館を堪能できたかどうかは疑問だが、お宿の方のやさしい雰囲気と素朴な空気を感じとても満足することができた。
鎌先温泉は宿が5軒しかないとても小さな温泉街。そんな中で意外と若い方が多く賑わっていたのがこちら最上屋旅館である。
入口も昔ながらの雰囲気を残しつつ改装しとてもきれいになっている。
到着した時にも素泊まり客相手だというのにお宿の方がお出迎えをしてくださりなかなか良い対応。
入口フロント横にある部屋にはたくさんの陶器が並んでおり、陶器のお店にでも入ったかのよう。陶器と共にこけしもたくさん並んでいて不思議。 |
そのまた奥には今回宿泊したのに気がついたのが帰り際でがっかりな感じだったわけだがミニバーがあり、夜お酒が飲めたり、朝コーヒーが楽しめたりするのかもしれない。
【3連休 土曜日宿泊】 1人4,200円 素泊まり 6畳 トイレなし
6畳一間ではあるが窓は2面の壁いっぱいに大きく明るく、窓を開けると気持ちのいい風が入ってくる。冬でも暖房は付いているしテレビも無料。(安い素泊まりだと1時間100円を入れるようなところも多い。暖房は石油毎にたしか700円ぐらいと書いてあったような、、、)
素泊まりなのでゆかた、タオル、歯ブラシはもちろんないので要注意。
設備はまったく問題はないのだが1つだけとても不便に思えたのはティッシュがないこと。
黄色濁り ツルツル感が気持ちいい温泉
温泉は男女共に内湯のみ。湯は黄色濁りで温度は適温。湯の投入量は少ないもののツルツル感があり浴感はやわらかく好きな感触。
茶色の湯の花がたくさん舞っている。
源泉温度がぬるいため加熱してはいるが湯の種類としては私好み。
飲んでみると鉄と強い炭酸味を感じる。
ただもったいない事に浴室の換気がわるすぎて良いものを良いと感じられない。ゆっくり入ることはなく早々にあがってしまった。
本館の方は湯治棟の古びた感じとはまったく変わり新しく綺麗。
今回食事内容などはわからなかったが素泊まり宿としては温泉も良いし部屋も満足、申し分のないお宿だと思った。
近隣の食事処
【うー麺番所】
〒989-0252 白石市西益岡町2-3
0224-26-2621
定休日…第2・第4木曜日(祝日の場合は営業、金曜日代休)
【11月~4月】 9:00~17:00 【5~10月】 9:00~18:00
JR東日本のCMで吉永小百合が食べていたのがこちらのうー麺。
ツユにはかつおダシのパンチがあり濃厚。
蕎麦のツユでは蕎麦の香りが消えてしまうためここまでパンチのあるツユは使用しないものだが相手がうー麺ということでだろう、あまり香りはなくそうめんのちょっと太い麺という感じでツユによくあう。麺が水っぽいので最後の方はツユが薄くなってしまうがそれでもとてもおいしいうー麺だった。
≪鎌先温泉 最上屋旅館の良いところ≫
安く泊まれて良い温泉があるところ。お湯のジャンル的には好きなタイプ。ツルツルしていてまろやかな感じが気持ち良い。
築70年という本館の外観もうっとりしてしまう。
≪鎌先温泉 最上屋旅館の良くなかったところ≫
悪いというわけではないが部屋にティッシュがないところが不便。
あとはとにかくもったいないとと思うのは浴室の換気の悪さ。
換気の悪さのせいでゆっくり入ろうとも思えない。残念な浴室だ。
にごり湯炭酸鉄泉は適温でした
鎌先温泉 最上屋旅館
4軒ある鎌先温泉の旅館の中で、
現在稼働している現役の施設としては、
最上屋旅館の建屋が最も歴史と風格を感じることができる。
旅館ごとにエリア分けされた共同駐車場から、
歩いて1分かからずに最上屋に着く。
帳場でJTBのクーポン券を渡して、館内を通り、
階段の上り下りをして湯屋に向かう。
前回最上屋に来たのは、2015年3月だった。
その時は44℃の熱めのお湯で、
窓を全開にしての冷気浴と温浴を交互に楽しんだ。
でも遠刈田温泉の公共浴場並みのアチチの湯だったので、
鎌先では木村屋旅館のナマヌル湯に通っていた。
8月終わりの最上屋の風呂は、
夏バージョンの湯温40℃に設定されており、
すこぶる快適に長湯ができた。
灰色がかった薄茶色の炭酸鉄泉は、油断して長湯をしすぎると、
ダウン系の強烈な疲労感に襲われることになる。
浴室内は、ミストサウナのように湿気がすごい。
入浴中、窓を全開にして換気していたのだが、
風はほとんど入ってこなかった。
一年中あの湿気に満たされた状態だと、
浴室内の建材は傷まないのだろうかと心配になってしまう。
以前は、鎌先温泉のお湯は、
発酵有機質のにおいがキョウレツだった記憶がある。
最近は最上屋にしても木村屋にしても、
鎌先のお湯のトレードマークだったドブのにおいがしない。
あれは、一條旅館が自炊湯治を受け入れていた頃の、
混浴内湯に限定されたものだったのだろうか。
了