職人が料理する!津軽海峡の新鮮な魚介が楽しめるオーシャンビューの湯宿
- 公開日
- 2018/11/12
- 最終更新日
- 2019/09/09
- 投稿者
- しおり
-
管理人総合評価
3.4
-
ユーザーの評価(1件)
3.8
平成5年にオープンした比較的新しい旅館です。
海の目の前にあり、お洒落な魚介料理を食べる事ができるそうで楽しみに予約を入れました。
旅館へ向かっている途中、約200mほど旅館から離れた場所に「漁火館2号井戸」という看板が付いた小さな小屋を発見。
海の方をのぞいてみるとなんと源泉がドカドカと川のようになって捨てられているではないですか。
あとで聞いた話ですがこの源泉は新しく掘ったそうなのですが使っていないそうです。
もったいない・・・・・・。
旅館前には広い駐車場があります。
館内は木がふんだんに使われていました。
漁火館の社長さんは福島県の方で木と石が大好きな方なのだそうです。
カウンターまで1枚板を使ったりしてお金がかかってそうですね。
そうそう、ちなみにお出迎えも荷物持ちも何一つありませんでした。
靴も脱いだ時のままずーっと置かれていて他の御客さんは自分で靴箱へ入れていたので後で気が付いた時に私達のも靴箱へ自分で入れました。
日帰り入浴を夜遅くまで受け付けている事もあり遅い時間までバタバタと人が出入りしていました。
階段には海ならではのガラス浮き球がインテリアとして飾られています。
1歳の息子がいたのでツインの部屋が安いようだったのですが和室を予約しました。
しかしその部屋は3階、階段がしんどかった。。
お風呂に行くにもご飯を食べに行くにも息子を抱っこしてこの階段の上り下りをしなければならなかったので結構しんどさを感じました。
部屋までは案内をしてもらいましたが、案内をしてくれた人がと~~っても不愛想。
笑顔が一つもなくなんだか最初から気持ちが下がってしまいました⤵
1泊2食付1人19,590円 幼児布団代2,160円 10畳+2畳の広縁 洗面、トイレ付(ウォシュレット付)
部屋はそこそこ広く、もちろんオーシャンビューです。
掃除も行き届いており綺麗に保たれていました。
部屋の温度は西日が入ってくる事により夕方は暑いぐらい、夜はちょうどいい暖かさでした。
アメニティについては残念ながらかなり少なめです。
お湯がなかったのは結構困りました。(息子のミルクを作るのにお願いしてもらいましたが、、)
この場所で外の景色を見ながら一杯!という感じで楽しもうと思ったのですが、座り心地があまり良くなくてアッという間に終了、寝る事にしました。
せっかくの景色なのにもったいない作りですね~。
私だったら絶対座り心地のいい椅子に小さなテーブルを置いて海を見ながら楽しめる空間にするのに!と思ってしまいます。
さらになんとなく部屋が落ち着かなかったです。なぜでしょう、、。
津軽海峡の潮風を感じながら入る露天風呂
色んな事に気を取り直して!(^^)! 評判のいいお風呂へ行くことにしました。
露天風呂は茶色がかった濁り湯で鉄の香りがします。
温度は43度とちょっと熱めですが、涼しい潮風で気持ちがよかったです。
味はやはり海沿いの温泉ですね。塩分が強く(とは言っても海水ほどではないです)他に鉄分、ダシ、と苦みを感じました。
かなり刺激の強い湯なので朝さっぱりしたい時なんかは向いていそうです。
湯上がりはポカポカ、汗が吹き出しとまりません。
浴感はキシキシとしました。
しかしとっても残念なのは露天風呂に入ると海が見えない事。
そして立ち上がると駐車場から丸見えです(^^;)気を付けましょう。
源泉投入口での湯の温度は52.5度でした。
内湯は女湯の方は露天風呂と同じぐらいの温度だったのですが、男湯の方はとても入れる温度ではなかったようで、計ってみたところ48度もあったようです。
もう少し温度管理をしてほしいものです。
たしか女性用の方はなかったような気がするのですが、男性用の方は脱衣所の壁に夕食にでる魚介類の写真が並んでいたようです。変わっていますね。
自家栽培の野菜に質の高い魚介類 感動の夕食!
正直、、、あまり他の部分が良くなかったので食事は評判がいいとは聞いていましたが期待していませんでした。
なのでとってもビックリです。
素材も質もよくそれをキチンと活かした料理が出てきました。
味付けは濃くも薄くもなくちょうどいいです。
右写真のウニといくらは、別々の容器で出されたのですが「ご飯にのせて食べたいのでご飯を先にください」と言い2食丼にして食べました。醤油を垂らして食べるのが絶品なんです。
このウニはムラサキウニだと思いますが、保存料を一切使っていないのだそうで苦みがなく素直な味で甘味があってとってもおいしいウニでした。
2色丼は宿の方からは教えてくれないので自分でご飯を!とオーダーしないといけません。
食べたい方はぜひ忘れずに。
帆立漁火館風貝鍋は帆立類を食べた後、ご飯を入れておじやにしてくれます。
これがまたほんと~~~に美味しい!
ペロリと夢中で食べてしまいました。
凝っているわけではないのですが素材の旨みと醤油の風味がたまらない味付けでした。
これについては味は濃いめかな。
酒のつまみにピッタリです。
書いていてまた食べたくなってきました(笑)
お刺身も新鮮でした。特にいえば生マグロと鮑が美味しかったです。
煮付けのババカレイもフワッとしていて普通の煮付けとは違うように思いました。
美味しいものばかりでお酒も進むし楽しいし、大満足の夕食でした。
食事処がまた雰囲気が抜群で最高の空間です。
大きな窓からは海が一望でき、ウッディな暖かい家具が居心地がいいです。
客層は家族連れは少なく、カップルか夫婦か2人で来ている人が多かったです。
恐らくツインの部屋が多いからだとは思いますがなんだか皆さんムード満点でいい感じでした。
そんなところへ息子くんの「うにゃ~」やら「あぅ~」やらの遠吠え。
ご迷惑おかけしましたm(__)m
ミルクを作る為にお湯をお願いしたり、浴衣に水をこぼしてしまったので交換をお願いしたりしましたが一人の男性スタッフの方はまるで立派なホテルの接客のようでとてもしっかりした対応をしてくれました。 |
他の人との接客の差がかなり大きいとは思いましたが、この方がいてとても気持ちがやわらぎました。
朝ご飯はイカそうめん
朝ご飯は夕食と違いイカそうめんがメインであまり凝ったようなものはありませんでした。
ホッケの煮付けはちょっとパサパサ感がありましたがそれは美味しかったです。
美味しかったのですがちょっと全体的に量が少なくてなんとなく物足りませんでした。
食事処からの景色には息子くんも夢中でジーッと海を見つめていました。
《漁火館の良かったところ》
①やっぱり評判通り食事が最高に美味しかったです。
夕食の時間は美味しいし楽しいしで良い時間を過ごす事ができました。
また食事処からの景色も絶景でロマンチックでした。
②24時頃までフロントに常に人がいるのは安心感がありました。
③部屋の温度が快適でした。
《漁火館の良くなかったところ》
①日帰りが遅くまでやっていて夜もバタバタしています。
宿泊者がゆっくり入れる時間が少なすぎると思います。
②対応のばらつきが激しいです。
一人の男性の方の接客はとても丁寧でしたが、部屋へ案内してくれた人や
帰る時にいた受付のおばちゃん、食事処の女の人も愛想がなくこんなに高い
金額を出して宿泊しているのにこの対応かい!と残念に思ったものです。
③アメニティの少なさと布団の薄さもこれで2万円かぁと思いました。
④部屋が3階だったので息子くんを抱っこしての階段の上り下りが大変でした。
食事処もお風呂もみんな1階だったので頻繁に上り下りが発生。
しんどかった。。。
⑤お風呂の温度管理がずさんすぎます。内湯の温度48度はひどいと思いました。
《まとめ》
料理はすばらしいし温泉の質もいいかとは思いますが、とにかく高い!
コスパは悪いと思います。
また接客についても偏りが大きくとても気持ちのいい接客をされる方と
気分が悪いほど不愛想な方と別れます。
1万円で宿泊できるのであれば食事が本当に素晴らしいのでまた宿泊したいと
思うのですが、、、2万円でのリピートはないかな。。。というお宿でした。
海とガラスの浮き球がある温泉
ガラスの浮き球の向こうには海が広がり、陽射しが煌めく。
どんどん掛け流されて行き、温泉成分が岩に付着している半透明の薄茶色の温泉は、実に温泉らしく、こんなに良い温泉だったのかと改めて気づいた。
もう何年前になるのだろうか、一度だけ夫と宿泊しているが、その時は今ほど泉質に関してなど何も興味も無く、おそらくこの宿を選んだのは、海が見える露天風呂だったからだろう。
浴槽が予想外に小さくがっかりした事だけは覚えているが、内湯がどんなだったか、どんな温泉だったかなんて全く記憶に無い。
それよりも印象深いのが、ツインの洋室の余りの狭さと、カウンターで海に向かいながら食べた朝食に、その通りイカそうめんが出てきたことだった。結構な量が盛られていたと思う。
以来、再訪してみたいと電話を入れてみたが、一人泊は断られた。
そして今回、日帰り入浴で行ってみようと思い立ち、湯の川温泉に他の宿をとり此処へ訪れた。
勿論あらかじめ電話で確認をしていたのだが、その返事の女将さんの声は棒読み的だった。
訪れると館内は薄暗くシーンとした感じで、しばらくして出てこられた女将さんには活気が無く、ぼうーっとした感じを受けた。
ダメなのは解っていたが「一人泊はできないんですよね?」と直接確認してみたら「今、泊りはやって無いんですよ」と返ってきた。
そうか、コロナで日帰り入浴だけにしているのだ。宿によってそれはどちらかで、日帰り入浴を中止している宿と、宿泊を中止している宿が在り、どちらかというと日帰り入浴を中止している宿が多い様に思うが、田舎では全く休業したりそのまま廃業に繋がったりしてしまっている宿もある。
漁火館は日帰り入浴だけは積極的に受け入れているようで、訪れた時には他に客もいた。
改めて感じた濃厚なかけ流しのとても気持ちの良い温泉に浸かりながら、大好きなガラスの浮き球と煌めく海を見ながら「あーいい温泉だ。できれば泊まりたい」と願った。
館内には海鮮を焼いた匂いが残っている。染み付いているのか、ランチでもやっているのだろうか?と尋ねたかったが、大きめの声で有難うございましたと言ったが、全く返事は返ってこなかった。
後でHPを見てみると令和2年から宿泊は休業となっていた。コロナが始まった直後から休業に踏み切ったのだろう。もう丸3年になる。女将さんのあの活気の無い顔が思い浮かばれた。
一日も早く再開されて、美味しいお料理と良い温泉で皆を迎えて貰えるようになる日が待ち遠しい。
宿近くの浜には「漁火館源泉2号井」と書かれた標識小屋が立っているが、館内の温泉成分表示には1号と書かれており首をかしげたが、帰りの道中で街中の某ホテルの横に「漁火館源泉1号井」という標識小屋を見つけたので、ここから引湯している事が判ったが、1キロは離れているだろう。それで丁度良い湯温となり提供されており、湯量も多く良く温まるがベトベトしない良い温泉だった。日帰りだけでもまた訪れたいと思う。
アクセス例:函館空港より函館行きバスで湯の川温泉下車し、徒歩15分~20分程。