宿の方へ聞いたところ、今露天風呂を新たに作っているところらしい。それも全てご主人の手作りという事で、露天風呂を作っている時、大きな石を重機で持ち上げたものがご主人の足へ落ちてしまい怪我をされてストップしているとの事だった。
ご主人様へムリなさらずお大事にしてくださいね。
左の建物が新館、右の水色の方は旧舘。
私達は今回水色の旧舘へ泊まった。
宿の方は、「鄙びた雰囲気を好む人は皆さんこちらを選ぶんですよ」と言っていた。
売店
歩くとベロベロッと音がする廊下
外観とは違い、宿の中は湯治場そのもの。
廊下に敷いてあるのがふる~いシートのような敷物で真ん中には右と左に分かれて歩く用なのか線が引いてあり、小学校を思い出す。
歩くとベロベロッ?と変な音がした。
旧舘1泊2食 1部屋2名泊 土曜日 8000円
宿泊した部屋
別アングルの部屋
廊下はボロボロだったが、部屋は意外と綺麗で広い!ちょっとジメっとした感はあったが私達は気に入った。
こたつもあり、大きな窓からは池が見える。そこからゾウリで露天風呂へも行ける事もあり、人気の部屋だそうだ。
朝は光が入って気持ちがいい。
布団は宿の方がご飯後敷きにきてくれる。ここでちょっと、ん?んん??と思ったのがノックなしでいきなり入って来た事。着替えていたらどうするんだよ~~
プンと香る硫黄臭とそよ風が気持ちのいい露天風呂
露天風呂:男女各1
朝一、誰もいない露天風呂。
宿泊客が少ないのか朝は1人とすれ違っただけだった。
朝のそよ風にあたりながらちょっと熱めの露天風呂へ入ったり出たりと楽しんだ。
白い湯ノ花が多数浮いており、湯は勢いよく注ぎこまれている。
とても気持ちがいいのだが、私の肌にはあまり合わないのか、そんなに長湯していないのに具合が悪くなってしまった。
長湯向きではないのかもしれない。
景色は少しだけ紅葉が始まっていて綺麗だった。
真ん中あたりの青いところが露天風呂
変わった脱衣所
右の写真、真ん中にある青いところが露天風呂となっている。写真のように木々に囲まれ、自然の中にある露天風呂だ。
一番右写真の丸いのは脱衣所。相当変わっている。中には裸電球が下げてありその中で着替えるのは不思議な気分だった。
夜ご飯は部屋出しでお膳を並べて食べる。宿泊料金が安いのに部屋だしはめずらしい。
料理は山のものというよりバラエティに飛んでいる。
山菜や魚、カニのグラタンのようなもの、刺身など統一感はあまりないがなかなかおいしい。
左のメインは焼肉のたれへつけて食べる。魚とグラタンのようなものは残念ながら冷たい状態で出された。
男女別内湯 赤湯
赤湯 男性用
赤湯 女性用
今回大きな写真は露天風呂となっているが、それには理由がある。それは赤湯の写真がちょいボケだったという事。本当の好山荘メインはこちらの赤湯である。露天風呂は長湯できないなぁと感じたが赤湯はまったく反対。いつまででも入っていたいほど大好きなお湯だった。熱すぎて加水しないと入る事はできないが、最高のお湯だった。
朝ごはん
【朝ご飯】
朝ごはんも大満足のおかずだった。
卵・サラダ・お浸し・ナスの田楽・おしんこ・味噌汁・ご飯と量も丁度いい。
好山荘は人によって好みがわかれると思う。綺麗なホテルなどを好む人は嫌いな宿だろう。私のように湯治宿が好きな人はきっと気に入ると思う。
平均: 2 レビュー
Jan 11, 2022
赤湯好山荘 自炊湯治の愉しみ
赤湯好山荘
地元福島市にある土湯峠温泉郷のちょうど中心部に位置する宿だ。
ここの温泉郷は、磐梯吾妻国立公園に含まれている。
かつて、このあたり一帯を管理していた前橋営林署の職員I氏が、
温泉権を取得して、建屋・風呂・公道までの私道の設営を
ほとんど自力でやり遂げて開業したのが、ここ好山荘だ。
その伝統は、現在のオーナーにも脈々と受け継がれている。
好山荘へはここ数年間、御無沙汰している。
ここは、赤湯温泉の語源となっている思いっきり酸化赤化した炭酸鉄泉と、
白濁色は薄いが成分は濃い硫化水素硫黄泉の2源泉を保有する宿だ。
赤湯は内湯、白濁湯は外湯露天で使われている。
それと、宿泊者専用の屋上露天貸し切り湯「見晴らしの湯」がある。
ここには露天の白濁湯が使われている。これが素晴らしいのだ。
通常は42~43℃で湯温が管理されているのだが、
ここには水流のまともな現地湧水の水道管が引かれている。
そう、お好みのまま、お好きなように貸し切り湯の温度調節が可能なのだ。
私の好みは、36℃まで温度を下げ、そのまま1時間ぬる湯を楽しみ、
その後徐々に湯温を上げて限界まで我慢するというものだ。
「茹で蛙温浴法」とでも名付けようか。
ゆさよろし でるにでられず ゆでがえる
これだと、通常では絶対に入れない高温度のお湯にも入浴が可能になる。
見晴らしの湯では過去最高で51℃まで入っていたことがある。
しかし最近は諸事情により46℃まで上昇したら、加水を始めることにしている。
湯温が36℃まで下がったら、加水をやめて徐々にまた温度を上げていく。
これらを4クールも回すと、身体に湯治モードのスイッチが入る。
これほど楽しい好山荘でのお湯遊びなのだが、
最近、足が遠のいているのには、理由がある。
実は、見晴らしの湯の浴槽規模の10倍以上のスケールで、
このお湯遊びをダイナミックに堪能できる温浴施設を見つけてしまったのだ。
ひとつは、消去されたクチコミに書いた秋田八幡平の大深温泉。
もう二つあるのだが、このサイトではその温泉施設の管理人レポートがない。
いつかアップされることがあれば、クチコミでご紹介しようかと思う。
好山荘に限らず、自炊湯治を受け付けて、
1人1室利用で4,000円以下の宿に宿泊する場合には、
布団乾燥機の持参が快眠の必要条件となる。
車での移動に限られるけどね。宿での食事を宿泊目的にしない場合、
宿からの時間拘束を最小限に抑えることを主な目的として、
素泊まり・自炊湯治を選択している。往々にして、そういった施設では、
湿った硬い布団が提供される。それへの対策として、
5年前から袋の無いタイプの布団乾燥機を温泉行に持ち歩いている。
むろん、せめて2~3泊くらいはしないと
良く乾燥するだけの作業時間が取れず享受する恩恵もわずかなのだけれど、
たっぷりお湯に浸かって、酒も飲んで、湯疲れと酔いでヘロヘロになって、
自分の好みの繊維柔軟消臭剤の香りが漂う、
よく乾いたふわふわの布団にもぐりこんで、
神仏の領域を浮遊するのはまさに極楽の体感で、
これが宿泊を伴うお湯遊びの愉しみの最たるものと思うのだ。
ただ、自家発電の宿では自粛が必要になるのが残念だ。
令和3年2月の地震で、好山荘では建屋と温泉給湯設備に
甚大な被害が出たため、昨年はシーズンを通して営業できなかった。
今年は、例年通り5月の雪解けと同時に開業する予定だと聞く。
天寿を全うした黒いパグ犬コジローの後継犬が、
昨年赤湯好山荘に着任したそうだ。
今年の6月ごろには行ってご挨拶してみたいものだと思っている。
了
Jun 12, 2019
福島一日温泉旅行で訪れました。昔の合宿所のような外観の宿で、これはこれで雰囲気があります。温泉はしっかりしたオレンジ色の鉄分が多そうな温泉で、風呂場中が温泉成分でオレンジ色に染まっています。源泉が熱いようで、加水されていますが、それでも少し熱めのお湯でした。源泉投入量は結構ドバドバと注がれており、温泉は非常に新鮮そうです。この色からしてどれほど強烈な鉄の匂いがするんだろうと思いながら入ってみると、何やら単純な鉄だけの匂いでは無く、なんとも特殊な香りがします。浴槽脇の岩をよく見てみると、オレンジ色の中に緑色の結晶も散見され、もしかすると銅なども混じっていてこのような香りが生まれているのかもしれません。ちょっと意外で、凄く個性的な温泉だなぁと感じました。
今回の旅行はお風呂に入りすぎたこともあり、外の白色の露天風呂には今回は入りませんでしたが、外から見ると、浴槽内には温泉成分がたっぷり析出しているようで、これもパワーのある温泉のように見受けられました。
新鮮で個性的、効力の強そうな温泉であり、まさに湯治宿にぴったりだと思います。
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赤湯好山荘 自炊湯治の愉しみ
赤湯好山荘
地元福島市にある土湯峠温泉郷のちょうど中心部に位置する宿だ。
ここの温泉郷は、磐梯吾妻国立公園に含まれている。
かつて、このあたり一帯を管理していた前橋営林署の職員I氏が、
温泉権を取得して、建屋・風呂・公道までの私道の設営を
ほとんど自力でやり遂げて開業したのが、ここ好山荘だ。
その伝統は、現在のオーナーにも脈々と受け継がれている。
好山荘へはここ数年間、御無沙汰している。
ここは、赤湯温泉の語源となっている思いっきり酸化赤化した炭酸鉄泉と、
白濁色は薄いが成分は濃い硫化水素硫黄泉の2源泉を保有する宿だ。
赤湯は内湯、白濁湯は外湯露天で使われている。
それと、宿泊者専用の屋上露天貸し切り湯「見晴らしの湯」がある。
ここには露天の白濁湯が使われている。これが素晴らしいのだ。
通常は42~43℃で湯温が管理されているのだが、
ここには水流のまともな現地湧水の水道管が引かれている。
そう、お好みのまま、お好きなように貸し切り湯の温度調節が可能なのだ。
私の好みは、36℃まで温度を下げ、そのまま1時間ぬる湯を楽しみ、
その後徐々に湯温を上げて限界まで我慢するというものだ。
「茹で蛙温浴法」とでも名付けようか。
ゆさよろし でるにでられず ゆでがえる
これだと、通常では絶対に入れない高温度のお湯にも入浴が可能になる。
見晴らしの湯では過去最高で51℃まで入っていたことがある。
しかし最近は諸事情により46℃まで上昇したら、加水を始めることにしている。
湯温が36℃まで下がったら、加水をやめて徐々にまた温度を上げていく。
これらを4クールも回すと、身体に湯治モードのスイッチが入る。
これほど楽しい好山荘でのお湯遊びなのだが、
最近、足が遠のいているのには、理由がある。
実は、見晴らしの湯の浴槽規模の10倍以上のスケールで、
このお湯遊びをダイナミックに堪能できる温浴施設を見つけてしまったのだ。
ひとつは、消去されたクチコミに書いた秋田八幡平の大深温泉。
もう二つあるのだが、このサイトではその温泉施設の管理人レポートがない。
いつかアップされることがあれば、クチコミでご紹介しようかと思う。
好山荘に限らず、自炊湯治を受け付けて、
1人1室利用で4,000円以下の宿に宿泊する場合には、
布団乾燥機の持参が快眠の必要条件となる。
車での移動に限られるけどね。宿での食事を宿泊目的にしない場合、
宿からの時間拘束を最小限に抑えることを主な目的として、
素泊まり・自炊湯治を選択している。往々にして、そういった施設では、
湿った硬い布団が提供される。それへの対策として、
5年前から袋の無いタイプの布団乾燥機を温泉行に持ち歩いている。
むろん、せめて2~3泊くらいはしないと
良く乾燥するだけの作業時間が取れず享受する恩恵もわずかなのだけれど、
たっぷりお湯に浸かって、酒も飲んで、湯疲れと酔いでヘロヘロになって、
自分の好みの繊維柔軟消臭剤の香りが漂う、
よく乾いたふわふわの布団にもぐりこんで、
神仏の領域を浮遊するのはまさに極楽の体感で、
これが宿泊を伴うお湯遊びの愉しみの最たるものと思うのだ。
ただ、自家発電の宿では自粛が必要になるのが残念だ。
令和3年2月の地震で、好山荘では建屋と温泉給湯設備に
甚大な被害が出たため、昨年はシーズンを通して営業できなかった。
今年は、例年通り5月の雪解けと同時に開業する予定だと聞く。
天寿を全うした黒いパグ犬コジローの後継犬が、
昨年赤湯好山荘に着任したそうだ。
今年の6月ごろには行ってご挨拶してみたいものだと思っている。
了
福島一日温泉旅行で訪れました。昔の合宿所のような外観の宿で、これはこれで雰囲気があります。温泉はしっかりしたオレンジ色の鉄分が多そうな温泉で、風呂場中が温泉成分でオレンジ色に染まっています。源泉が熱いようで、加水されていますが、それでも少し熱めのお湯でした。源泉投入量は結構ドバドバと注がれており、温泉は非常に新鮮そうです。この色からしてどれほど強烈な鉄の匂いがするんだろうと思いながら入ってみると、何やら単純な鉄だけの匂いでは無く、なんとも特殊な香りがします。浴槽脇の岩をよく見てみると、オレンジ色の中に緑色の結晶も散見され、もしかすると銅なども混じっていてこのような香りが生まれているのかもしれません。ちょっと意外で、凄く個性的な温泉だなぁと感じました。
今回の旅行はお風呂に入りすぎたこともあり、外の白色の露天風呂には今回は入りませんでしたが、外から見ると、浴槽内には温泉成分がたっぷり析出しているようで、これもパワーのある温泉のように見受けられました。
新鮮で個性的、効力の強そうな温泉であり、まさに湯治宿にぴったりだと思います。