フワフワの極上湯と囲炉裏で美味しい料理のおもてなし宿
- 公開日
- 2018/10/24
- 最終更新日
- 2019/09/10
- 投稿者
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管理人総合評価
4.4
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ユーザーの評価(4件)
4
今回は、仕事で急遽島根へ行く事に。なかなか行く事のできない島根へ2回目の訪問。
ここ出雲湯村温泉は斐伊川のほとりに位置し、ノホホンとした田舎の景色が広がる温泉街だ。
湯乃上館はというと、情緒溢れる木造2階建ての建物。鄙びた秘湯好きにピッタリの趣だろう。
湯乃上館へ到着すると赤ちゃんを背負った女将さんがにこやかに出迎えてくれた。
平日訪れたせいもあり、この日は貸切。
この広く情緒ある空間を2人締め。
歴史ある重みのある木造で統一された館内はたまらない良さを感じる。
1泊2日 2食付 (平日宿泊) 8畳+3畳分+食事の部屋(隣6畳ほど)
湯乃上館は広い館内の端と端の部屋へ1日2組しかお客さんをとらない。他の宿泊客とはあまり顔を合わせる事なくプライベートな時間を過ごせる静かなお宿である。
館内は広く、全部の部屋へお客さんを詰めればまだまだ泊まれそうな広さはある。
ただ、部屋と部屋の間には襖があるだけなのでたしかにそんな状態では辛いかなとも思う。
回廊を回した歴史ある部屋に九州で私が感動した「妙見温泉 おりはし旅館の本館」を思い出させる。
窓からは川や街並みが見渡せ、景観が気持ちが良い。島根ならではの田舎風景に心が和みっぱなしだ。週末なら観光客が訪れ、もう少し賑わった温泉街なのだろうがこの日は平日。地元の方がのんびりと歩いている姿がたまにチラホラ見える程度。
部屋はとても綺麗で静か。毎日活けているのだろう生花も嬉しい。回廊へは椅子とテーブルが有り、外を眺めながら飲むビールがまた格別だ。
食事何処(1日1組限定)
食事は宿の外に作られた茅葺屋根のかわいらしい小屋の中で食べる。
ここで食事できるのは1日1組。予約の際希望として伝えれば(空いていれば)ここで食べる事ができる。
中には囲炉裏があり、囲炉裏には本当に火がくべられる。ここが空いていなかった場合は部屋食となる。
宿のご主人が言っていた言葉が「囲炉裏コミュニケーション」
囲炉裏があると人が集まり自然に会話が弾む。そういったご主人に私も同感。
部屋でご飯を食べるのとは違う楽しさがあり、なんか楽しい。
囲炉裏で肉を焼いて食べるのも普段と違うおいしさを感じる。
しかしそれだけではなく、真面目に食事の全てがおいしいのが湯乃上館のすごいところ。
ご主人のこだわりが強く、一つ一つの素材から調味料まで吟味された食事が並ぶ。。綺麗に飾り付けられているところも感動してしまった。メインの一つである「猪鍋」もまったく臭くなく、それどころか旨みを感じるほどの味。「ゆっくりしてくださいね」という言葉に甘えてかなりゆっくりしてしまったのは言うまでもない。
春風にあたりながら、やさしい湯に癒される。あぁ・・・幸せ
宿の前にある共同湯へ
露天風呂は内湯から湯が送られている為、新鮮さは少ないものの、湯がぬるくなって私にとってちょうど良い温度となっている。内湯の湯量も多いので別に湯のみだれを感じる事はなかった。
時期のせいもあるのだろうが、春風が気持ち良く、やさしい肌触りの湯でとにかく心地が良い。。
内湯 男女各1
私にとって温度は少し高め?の40度ほど。(私はぬるめ好き)
湯はフワフワしたやさしい感触で飲んでもグビグビおいしく飲める。
浴室の雰囲気もちょっとレトロで好感がもてる。
貸切風呂
湯乃上館の宿泊者は、共同湯の貸切風呂まで無料となる。宿泊者以外の人は日帰り料金の他に1050円がかかる。
こちらの家族風呂には結局入らなかったがご家族には向いていると思う。
共同湯外にも足湯があったりと寛げるスペースが作られている。
前回訪れたGWにはこの足湯にご家族連れが沢山足を浸けて楽しそうに会話している姿がみえた。
無料でこういったスペースを設けているというのも粋だと思う
休憩場所は豊富で外にも中にも用意されている。
冬にはこの中の休憩場所には真ん中にストーブが置かれ皆でストーブを囲むようなホンワカムードだ。
夏には外のスペースが気持ちいいだろう。
朝ご飯も他とは違いご主人のこだわりを感じる。 |
豆腐もこだわりの醤油のせいかおいしく感じるし野菜は女将さんが自分で採ってきたという新鮮野菜。
私にはぐぐっとくる品の数々だった。
ちなみに、別ページでアップ予定ですが、、
湯乃上館より少し進んだところに「河原の露天風呂」野湯がある。
野湯の中でもかなりレベルが高いもので足元湧出の極上湯、
すぐにわかる場所なので気になる方はぜひ寄ってみてはいかがだろうか。
≪湯乃上館の良いところ≫
部屋が情緒溢れ、綺麗に清掃されている。
生花も飾られお客さんを大事に思っている事がわかる。
部屋は広く思わず寛ぎたくなる空間に万歳!
そしてなんといっても食事。あの感動さえするおいしい食事には頭が下がる。ご主人のこだわりには惚れ惚れしてしまう。
宿に一日2組という贅沢な空間もグットである。
≪湯乃上館の良くなかったところ≫
宿に温泉がないのは少し残念ではある。
が、目の前が共同湯という事と宿泊者は共同湯が無料である事と一応朝宿泊者専用時間がある事でそこまでの悪いところでもない。という事で悪いところはないかも。
次回は宿泊してみたい
奥出雲湯村温泉、元湯、漆仁の湯。
2回目の訪問です。夕方にお邪魔したのにずっと貸切でした。
お湯が凄く綺麗だし癖もなく美味しかったし、ここの雰囲気が凄く気に入りました。内湯からオーバフローしたのがそのまま露天風呂に注がれる。入之波温泉湯元 山鳩湯と同じなんだ。
ただひとつだけ浴槽の床のつぶつぶが気になりますが、今度はゆっくり宿泊したい。
思い出
河原の露天風呂は寝湯すると目線が川面と同じになり、普段見られない景色です。見学者のなくくつろげました。
ひとりで宿泊
1人泊。酒こみで17000円くらいだったと思う。
風呂は最高に気持ちよかった。泉質、ロケーション申し分なし。川沿いの風が心地よい。湯舟の底がイボイボしているのがすこし苦手。
食事も美味しかった。囲炉裏でいただいたのどぐろは、小ぶりながいい味だった。
ご飯の味もとてもいい。温泉で炊いているのかな? 醤油はこの地も甘い系(苦手)。持参するべきだった。
「雲」という日本酒はアルコール度数19パーセントとという珍しいもの。吟醸香の少ない好みのものだった。四合瓶で頼んだけど、安かった気がする。酔い覚ましに水を頼んだら、冷やした温泉水を持ってきてくれた。
酒を気に入って近くの蔵元まで買いに行った。市場にはあまり出回っていないらしい。
室内やお手洗いの清潔感については、満足とまではいかなかった。
大好きな温泉
島根方面に行った時は必ず行く温泉です。
お湯がなんともキレイで、、、(清潔なのはもちろんですが)神秘的な意味でのキレイなお湯という感じ。大袈裟に言えば穢れのないお湯。
蛇口、シャワーなどもないお風呂場、シャンプーもなく、あるのは固形石鹸のみ。ひたすらお湯が木の桶に流れていて本当に新鮮な温泉がそのまま掛け流し。
自然な空間には今のまま、シャンプーやボディーソープは持ち込んで欲しくない。と勝手に思ってます。
ぬるめのお湯が気持ちよくゆっくり長湯を楽しめます。
外湯はさらにぬる湯。
温めなおしたりしていないお湯なので、ボイラーの音なども聞こえず、ただお湯と川の流れる音だけでとても落ち着きます。