ボロボロの宿ですがいいですか?と確認が入る鄙び系宿
- 公開日
- 2018/10/11
- 最終更新日
- 2019/11/17
- 投稿者
- しおり
-
管理人総合評価
4.2
-
ユーザーの評価(2件)
3.3
レポートと違い、現在は共同のトイレが綺麗な様式に変わったという事です。
茶臼岳の麓に点在する那須温泉郷は1370年前に発見され鹿が温泉で傷を癒しているので発見されたと言われている。
明治初期には元湯、鹿の湯、大丸、北、弁天、高雄、三斗小屋の各温泉が開かれ那須七湯と称されていたが今では八幡温泉、新那須温泉、高原地区にも温泉が開かている。
このお話も雲海閣のご主人に教えていただきました。とても色々な事にこだわりを持たれているご主人のお話は何時間聞いていてもあきません。
温泉好きの方、カメラ好きの方、グルメの方、一度ご主人のお話を聞きに行くとおもしろいお話が聞けますよ。
宿泊の予約をする時、予約をしようと電話したところ、「空いていますがうちはボロボロの素泊まり宿ですがいいんですか?」というお言葉。もちろん「それがいいんです」とすかさず回答(笑)
宿へ到着するともっとボロボロかと思っていたが意外に綺麗。チェックインの際、ご主人のまず最初の言葉は「温泉かなり周られているでしょ」という言葉だった。なんと私の真っ黒に変色した指輪をみてそう思ったらしい。
1泊素泊まり 土曜日 4500円 2名一室1名分の料金 トイレ共同(和式)
部屋へ案内されてさらにビックリ!6畳一間を想像していたがとんでもない!8畳ほどの広さ+2畳に椅子・テーブルが置かれたリラックススペース+1畳の鏡台が置かれたスペースとかなりの広さ。浴衣・歯ブラシ・タオル・茶菓子も用意され、TVもコイン式ではない。暖房もコタツとヒーターがあった。綺麗に掃除され清潔な部屋は旅館そのもの!そして窓からは山が一望でき景色もいい。いう事なしの宿に私は大感動した。
雲海閣の他の部屋
雲海閣は浴室までの道が独特。
なが~いレトロな階段を延々と下って行かなければならない。
足が悪い人はちょっと無理な長さだと思う。
階段は薄暗く蜘蛛の巣がはっていたりとかなり雰囲気がありこのB級感はたまらなさがある。
硫黄くさーいのにまろやかな泉質抜群の湯!
那須湯本といったら鹿の湯が有名だが鹿の湯はいつも爆混み。その源泉を引いているのがここ雲海閣。同じお湯へ貸しきり状態で入れる事もある宿だ。湯船は毎日湯船の片方づつ掃除しているらしく、透明度の高い方が新鮮な湯。私が行った時はどちらもあまり変わらない色をしていた為、どちらが新鮮なのかがわからなかった。注がれている湯量はすくなく少しづつではあるが源泉温度が高めという事で加水よりはいいかも。 先日の地震により、温度が5度ほど下がったとご主人が言っていた。源泉をさわってみると、68度あるとは思えない、たぶん50~55度?と思える温度だった。夜入った湯船は温度が高めだったが朝入った湯船の温度はぬるめで適温。これから温泉を巡るというのについ長湯をしてしまった。
お湯の特徴は硫黄なのにまろやか。匂いは私好みの濃い硫黄臭だった。味は少しの苦味にすっぱみも少しだけ。
この浴室へはなが~い階段を下がらなければならない。帰りの上がりは結構辛い。
みはらしの湯 男女各1 明礬泉
蒸気が谷へ溜まり、それが川へ吸収されできあがる温泉が明礬泉。箱根にはこれを人工的に行っているところもあると聞く。
こちらは人工的ではなく、十分な成分が含まれ温泉となっている。 明礬泉も地震によって変化したらしく最近は白く濁りはじめたとの事。
私が入った時はほんの少し白みがかった湯に真っ白なこまかい消しゴムのかすのような湯花が多量に舞っていた。
自炊場所
雲海閣は自炊スペースが広く設けられており、電子レンジ、コンロ、オーブン、お皿やコップ、何も持ってこなくてもいいほど物が揃っている。ご飯時になるとここへは人が沢山来て皆自炊を始める。
自炊場所以外には製氷機・共同冷蔵庫もある。
近隣の食事何処
バル アミーゴ (スペイン料理)
お洒落でリーズナブル。
小さなお皿で出てくるタパスを色んな種類頼んでおいしいワインを飲めるお店です。
アリオリソールにつけて食べるイカスミのリゾットも絶品!おすすめです。
雲海閣の浴室前にある扉から外へ出ると徒歩2分で着きます。
栃木県那須郡那須町湯本63
営業時間:火 – 日: 18:00 – 0:00
電話番号:0287-74-2351
那須ショッピングセンター内 寿々木商店
以前TVでも紹介されたサイコロステーキで有名な寿々木商店は決してお洒落ではないが、お肉の質は極上。昔はショッピングセンター内で販売していたお肉の残りなどを出していたそうだが、TVで紹介され並ぶほど人が来るようになった為、今ではお肉やに並ぶお肉をそのまま出していて利益がないとぼやいているらしい。たれは業務用の一般的なものだがステーキの肉は一流。ここへ来たらサイコロステーキをお勧めする。雲海閣からは徒歩5~10分。
那須郡那須町湯本224-3
営業時間: 11:00~19:00 店休日: 火曜日
電話番号:0287-76-41293
真っ白なザ、温泉‼️ってお湯です。
昭和感満載の超ひなびた宿で清潔感は感じられないので気にならない方、向けです。
お湯は素晴らしいです。
ボロいい温泉
呼んでも居ない。常連さんは呼びもせず、ポンと料金を置き浴場へ。私もその様に入浴料の400円を置き、今回はまず明礬泉へ向かった。
明礬泉の方は混浴であるが、人気が無いのか誰も来ない。
湯底は大量の薄緑色の灰が被った様に見えるが、湯は透明。これは湯の花と言っていいのか?剥げたレトロなタイルの湯船のデコボコした壁に、析出物が降り積もった様が面白い。
湯は熱いが加水せず浸かれた。香りもし無い様で、硬い浴感だったのでサッと上がって、メインの浴場へ向かった。
天井からは朽ちた木が下がり、老松旅館さながらに廃墟化して来ていた。次に妖怪の館の様なボロボロになった壁の通路を恐る恐る通り、やっと普通の木造の階段を下ると、男女別の浴室入り口がある。
目に飛び込んで来たのは綺麗!木の湯舟に満たされた湯が、透き通っている様な発行している様な、美しいレモンブルーだった。レモン色の析出物も溢れ出ている。
湯船は2つに仕切られているが、この日はどちらも変わりない湯温だった。
加水する物は無いので、かけ湯を繰り返しジィッと浸かる。う~ん沁みいる。
前回宿泊した時に御主人が「うちの湯がいいとか濃いとか言われるけど、それは単に入る人数が少ないからだけ」とサッパリと言われていたのを思い出しながら、壁に張られた「元湯ではないので湯量に限りがあります。大事に使って下さい」のような事を書かれた張り紙を見ていた。
しかし「ここの湯が良くて」と言って、客がポツポツ続いて入って来る。知る人ぞ知ると言った湯本の穴場温泉のようであり、廃墟化してきていても根強いファンがいるようであった。
前回素泊まりで宿泊して、カビ臭いせんべい布団に、お家洗濯の黄ばんだシーツと煙草の焼け穴・・マスクをして眠らなければならないと言う情けなさ。もう宿泊は二度とゴメンだが、日帰り入浴だけなら時々寄ってみたいとは思う。
アクセス例:JR那須塩原、または黒磯駅より湯本温泉または那須ロープウェイ行きバスで、湯本2丁目下車。後方の坂を登り更に右手に上る。徒歩5分程。