極上のぬるめの炭酸泉を味わうなら絶対外せない温泉
- 公開日
- 2014/04/24
- 最終更新日
- 2019/09/10
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管理人総合評価
4
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ユーザーの評価(2件)
3.8
瓶山の北西麓、秘境の地へひっそりと湧く小屋原温泉。
私たちが今回島根県で一番楽しみにしていた温泉でもある。
小屋原温泉へ宿泊したのは島根県へ到着して1日目。道の選択を間違え反対側から来たらそうでもなかった道が半端ではない山道を通る事に。
島根県とはなんて秘境なんだ、と驚いた瞬間だった。
しかし次の日、反対側から帰って撃沈。こんなに走りやすい道だったのかと・・・。
道の選択は要注意。三瓶温泉へ行く道の方から向かう事をお勧めする。
到着してみると思っていた通り自然がいっぱいの鄙びムード満天。
木造の趣のあるという雰囲気とはまた違い外観は何てことはない簡素な雰囲気だが、中へ入ると素朴な湯治ムード満天。
1泊2食付 5月2日 月曜日泊 9075円 6畳+1.5畳+トイレ付
部屋は素朴でシンプル。窓からは外の川が見渡せとても落ち着く部屋。私がもっとも落ち着く部屋の作りといってもいだろう。ほこりがたまっている事もなく清潔なのも嬉しいポイント。
熊谷温泉の接客について】
評判も良く、沢山のファンが多い小屋原温泉。
はじめ私は電話対応がとても悪い為、その評判はいかがなものかと疑った。
しかし到着してみるとあれ・・対応が良い。
私を対応している途中で誰かから電話がかかってきた。
あれ・・・対応が悪い・・。聞いていると、「あ~無理ですね」とそっけない態度。何故か電話との対応を分けているように見える。
きっとそっけない対応なんだろうと思っていたが、良い対応に気をよくした私だった。家庭的な対応・・というわけでもなくどちらかというと事務的ではあるが帰りには外まで出てきてお見送りをしてくれる。とても嬉しく感じた。
食事は土地の素材を使用した料金にしては豪華なもの。
特に天ぷらは変わったもので、何かの花だったりと珍品に喜ぶ私。
刺身・天ぷら・煮物、全てがおいしく満足の食事だった。
ただ、食事何処は少し寒い。朝は特に寒く食事をおいしく感じる事もできないほどだった。
この中途半端な時期だからこその事だろうと思うが寒い事に弱い私には辛いことだ。
じんわり身体に染みわたるぬるめの湯
人肌程度の温度ではあるが気泡により身体が熱くなる。まず手のひらが熱くなり、その後身体のいたるところの血行の良さを感じる。湯船の淵、床へは成分の濃さを物語る析出物が付き、感動を覚える。
【左から3番目の湯】
なんといってもすばらしかったのはこの湯。
炭酸は七里田に迫るほどパチパチパチと弾け、湯の表面には油が浮いている
ような色をしている。
味は炭酸4番目の次に強め・ダシ味も4番目の次に強め。
湯船が小さい分一番新鮮な湯だろう。
温度も一番ぬるく、ここでは約1時間心ゆくまで堪能した。
【左から1番目の湯】
他よりも濁りがあり、温度が高め(高めといってもかなりぬるい。)
源泉投入量は一番少なく泡付きも少ない。
ここだけ湯船が木造で作られており、床の析出物は綺麗に削りとられたかのようにツルツル。
味は炭酸少なめのだし味。
【左から2番目の湯】
他よりも透明度が高い
一番味が薄くダシ味も炭酸味も少々といった感じ。
一番薄いように感じた。
温度は一番奥の湯船の次に高め。
【左から4番目の湯】
3番目と少し似ていて炭酸・ダシ味が一番強い。
ぬるいのは3番目その次がここ。
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小屋原温泉へは貸切内湯が4つ有り、一つ一つが微妙に違う。
私たちは夕方に到着し、この日は2つだけ・・・と思っていたが、あまりの極上湯に気が付いたら4つの湯船をはしごし約3時間程入浴し続けた。
内湯といっても大きな窓が開放感があり、外の綺麗な緑にはアロマ効果が。
シャワー・カランなどはないが、シャンプー・リンスは置いてあり、カランもある為洗髪も問題ない。
浴室の前に通る廊下は木造の鄙びたもの。この部分だけを切り取ると何百年も前の湯治場を思わせる。 この日の宿泊客は2組。今まで宿泊した宿の中で最も長い時間温泉へ浸かっていた温泉だ。 |
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総合的に満足の御宿。特に温泉がすばらしく、4つの湯船をはしごできるのは宿泊者の特権。日帰り入浴の場合、土、日となるとかなり待つ事になることも・・・。この日も朝から日帰り客が来ていた。
あまりないが部屋と食事何処の寒さが少々、。といった程度。あとは電話対応は悪いがたいした悪い点というわけではない。
泡付きぬる湯の極上温泉
2カ月ぶりの温泉だったからだろうか?泡付きの多さのせいだろうか?1人でゆっくり浸かるぬる湯であるからだろうか?この宿の温泉はこれ程までに気持ちの良い物だったっけ?
二度目の宿泊であるが、前回ここまで気持ち良く感じたという印象は無かったが・・
浸かるとすぐ付いてくる泡が全身に広がり、ずっと浸かっていたい気分だ。38℃のぬる湯だが3月でも寒いとは感じ無い。むしろいつまでも浸かれて温かく感じる。
長年の析出物が固着した飴色の湯船。飴色の床。金気臭が強いが、飲むとむしろ甘味が強いのが三瓶山の温泉。
3つの浴室と湯船はさほど大きく無く、実際には貸し切り、家族風呂として使用できる程度。ちなみに4つめの浴室は何年か前より使用されていない。
この日、1つめの湯船には油膜が張り、浴感はちょっと円やかな様に感じた。
2つめの湯船が雰囲気として一番の好み。入らずにいられないような特別感があり、よく写真に出ているのもこの湯船。浴槽が1番小さいからか1番温かかった。
3つめの湯船が1番大きく、今回は1番泡付きが早く直ぐ全身に泡が付く。
前回は1つめの浴槽が、一番源泉に近いという事もあり、泡付きも多かった様に感じたが、その時その季節にも寄り、何といっても自然のものだから変化もするのだろう。
簡素な脱衣所には何も無く、ドライヤーも無い。昔からの湯小屋そのままだ。
部屋はコタツと洗面台とウオシュレットでは無いがトイレ付き。ただ、ドライヤ―は無く、ティシュペパーが無かったのは花粉症なので困った。
料理の味付けも全体に美味しくなっており、手打ち蕎麦は「まだ寒いのでかけ蕎麦にします」とたっぷりの十割蕎麦を出してくれた。前回ざる蕎麦の汁がそば猪口に1㎝程度しか入って無かったのに驚いたものだったが、現在はどうなのだろうか。
真っ白な炊きたてご飯と、今年初めての蕗の薹の天ぷらが嬉しく、デザートも手作りリンゴとプラムの甘煮に、お腹も一杯になった。
超薄口の味付けも改善され美味しく、宿泊価格(1人泊2食付きで税込み9800円程)を考えると十分満足したものだった。
今回、宿泊予約で2月から電話を入れていたが、その時は不愛想に「まだ開けるかどうか判らないので3月になってからかけて下さい」と言われていたが、3月を待ってかけてからは非常に愛想良く宿泊を受けて貰えた。
この宿は宿泊客を大切にと言うか浴槽が小さいため、宿泊客が到着するとその時点で日帰り入浴はストップされる。遙々行ったとしても絶対に入れて貰えない為、その時は対応に冷たく感じたものだったが、実際の女将さんは気のいい気さくな方だった。
バス停までの送迎を依頼し「新池田のバス停で降りて下さい」と言われていたが、あろう事かバス停の名前が変わっており乗り越し通り過ぎてしまった。
バス会社が、新池田の代わりにイチョウの木で有名な寺をバス停にしたそうだが、地元民にさえ何の通達も無く、HPも変更されて無く、迎えに来てくれていた女将さんもほん弄されてしまった。そんな田舎にある三瓶山の麓の1軒宿である。
アクセス例:JR大田市駅より路線バス三瓶温泉方面行きで、浄善寺バス停下車。送迎あり(要連絡)
一度は訪れたい温泉好きの宿泊施設
連休明けの熊谷旅館は我々以外には日帰り入浴客も
宿泊客もおらずの貸切状態。
年季の入った析出物が付着した個性的な四つの浴槽を
タオル一本で移動し温泉三昧この上なしの入浴し放題。
方や部屋の設えは年季の入った浴室や外観から想像するよりも
遥かに綺麗で手入れが行き届いており驚くほどの状態でした。
料理については豪華ではないけれども宿泊料金以上の
コストパで必要十分な内容でした。
中でも途中に出されたざるそばは特に美味しかったです。
当初より気になっていた予約の対応も極々普通で何の違和感も
感じられず素朴で優しく温かみが感じられる人柄でした。