祖谷温泉-和の宿-ホテル祖谷温泉 入口
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宿は近代的なしっかりしたもの。場所的に木造の鄙びた宿ではもたないだろう。
薄茶色の壁に瓦で出来た屋根の和風のホテルは秘湯という色に染まり、景観を壊す事なく建っている。
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ロビー
お土産屋さん
ロビーは必要最低限の広さ。
ロビー奥はガラス張りとなっており渓谷が一望できる。
ガラス張りとなっている前には椅子とテーブルが並び、ここで朝食を食べれるという。想像するだけでいい朝を迎えられそうだ。
1泊2食付2名中1人の値段 金曜日泊 8畳+2畳 15750円+入湯300円
部屋
部屋からの景色は・・・
今回祖谷温泉を予約したのは2日前だった為、最後に残った1室への宿泊となった。
部屋へ入ってみるとなるほど一番悪い部屋なのが一発で納得。
部屋には大きな窓が付いておりそこから渓谷が一望できるのだがこの部屋は外にあるロープウェーの前・・・。景色が見えないわけではないが少し残念。しかし2日前で部屋が最後の1室残っていただけでも運が良かったのだろう。
ここ祖谷温泉はこんなに秘湯だというのに携帯電話が使える。秘湯にきて電話が使えるというのはいいのやら悪いのやら・・。
浴衣・タオル・ハブラシ
茶菓子・お茶セット
テレビ
洗面所(トイレはウォシュレット付き)
早速お目当ての掛け流しの露天風呂へ。寒い寒いと聞いていたがいかがなものか・・。
ケーブルカー
ケーブルカーの中
ロビーより外へ出てケーブルカーへ乗り込む。ケーブルカーは一度に17人まで乗れ、大き目のもの。
乗り込むと宿の方に「一番前へ座って出発ボタンを押してください」と言われる。どうやら自分で操作して下まで下りるようだ。
一番前に座るとジェットコースターにでも乗ったような錯覚に陥りこのまま落ちたら怖いだろうな・・などという良からぬ想像をしてしまう。しかし景色はすばらしく遠くには川、周りは大自然が広がりこれを見るだけでも一見の価値がある。ケーブルカーが下まで下りると川沿いに建つ小さな小屋へ着く。
温泉入り口
露天風呂横の脱衣所
暖かい脱衣所
脱衣所は暖かく、暖房がきいていて設備も新築なだけにとても整っている。そこからさらに階段で下まで行くと下で着替える事もできるように下にも脱衣所がある。
アロマのような心落ち着くやさしい湯
せせらぎの湯(男女別1日交替)
去年までは混浴の露天風呂が1つのみだったのが、台風で流され新しく女湯を追加して復活したそうだ。という事で今は男女別に各1つずつ露天風呂がある。 源泉は女湯の露天風呂横にある脱衣所下より湧いており超新鮮なわけだ。
さて、入浴の感想はというと思ったよりもあたたかく辛いほどではない。湯船の中でじっと動かずいるとジワジワと身体があたたまってくる。飲んでみるとまろやかな硫黄味に硫黄臭がする。
露天風呂からは荒々しい岩肌と綺麗な緑色の川が見え美しい。 昔はここの川へ魚が沢山いたらしいが温泉を掘ってからはまったくいなくなったそうだ。魚は硫黄の匂いがダメなのよね~と仲居さんが少し得意げに話していたのがおもしろかった。
渓谷の湯(男女別 1日交替)
ドバドバの源泉
アワアワの身体
源泉の投入量は多く、ドバドバ。それもそのはず毎分1500リットルが自噴で湧き出している。
身体には気泡が多数付きあっという間に身体が真っ白になる。
浴感は泡付きのせいでヌルヌルし、山梨に多くみられる湯と似ていると感じた。
ケーブルカーまでの階段
待合室
露天風呂から上がるとケーブルカーは見当たらない。ケーブルカーが来るまで待つこととなった。
そういった事もキチンと考慮し暖かい待合室が用意されている。椅子がならんでいるだけだがこの極寒の中、とてもありがたい。
皮付筍かきあげ
前菜
ふろふき大根
露天風呂から帰ると食事の用意が始められていた。
仲居さんが食事前に気合を入れて説明してくれたのは「山なので山の幸にこだわっている。刺身とか出せば楽に綺麗にできるけど山の幸で綺麗に彩るのに板長は苦労している」という事だった。
たしかに、一品一品手抜きのない料理、全て山の幸で彩られ、山で食べるとは思えないほどの上品なおいしい料理が食べきれないほどならんだ。
特に人気なのは豆腐。豆乳を沸騰させ、火が消えたらにがりを入れて13回ほど
かき混ぜる。そうすると濃厚な豆腐となり、それを醤油ベースのダシ汁につけて食べる。
やはり少し手間をかけおいしくできる豆腐は楽しさも加わりおいしく感じた。
猪鍋
豆乳鍋
湯葉・こんにゃくの刺身
あめご塩焼き
祖谷そば
とろろご飯
季節の果物
あえて言えば蕎麦がいまいち。関西方面で蕎麦は食べるなと聞くがたしかにこれは蕎麦ではないというほどの代物。うどんにすればいいのに・・。とか思ってしまった。
その蕎麦以外の料理は全て絶品。今まで色々な宿で食べたが相当レベルは高いと思う。
内湯 男女の造りはほぼ一緒
シャワー・カラン
食事の後内湯へと行ってみた。宿の方の話だとこちらは加熱の掛け流しの塩素も入っていないという話しだった。けれども・・・・残念なことに見たところ塩素入りの循環。
私は夜入浴したのでわからないがガラス張りにお風呂の名前は「展望風呂」景色は満足できるものと想像できる。カラン・シャワーは豊富にありシャンプー・リンス・石鹸が用意されていた。
お茶が用意されているのが嬉しい
内湯の脱衣所
脱衣所にはドライヤー・化粧水・乳液が備えられている。
隅々まで綺麗に掃除がしてあり、鍵付きのロッカーもある。
脱衣所を出ると冷たくひえた枇杷茶が用意されている。こんな細かい心使いも嬉しく感じる。
シンプルな食事と飲むヨーグルト、雑炊
食後のコーヒー
食事処
朝ごはんはシンプルでヘルシー。特に雑炊は朝の弱いお腹にやさしく味付けも良い。朝食事の席が残念ながら窓側ではなかったが食事後眺めに行った。窓側で外を眺めながら食事ができたら最高だろう。コーヒーはお代わりし放題、無料サービスで食事何処の真ん中に用意されている。部屋へ持って帰ってもいいかと聞くといいですよ、と快く承諾してくれた。私にはこの朝のコーヒーが重要なのだ。しかも無料で飲めるというのはものすごくありがたい。
祖谷温泉からの景色
祖谷温泉は秋にはすばらしい紅葉を見ることができ、秋の予約は約半年前からいっぱいになるとの事。この景色が紅葉に変わったら・・と想像すると人が押し寄せるのも頷ける。
四国は掛け流しの温泉が大変少なく、特徴のある湯も少ない。そんな中で加熱もせずこれだけの絶景を眺めながら極上な湯に入れるというのは貴重だ。
今回四国旅行で12箇所の温泉へ入ったが、ここ祖谷温泉が特に気に入った。
四国へ来てまず思った事
屋根がほとんど瓦で出来ており、木造の木は黒い。和を意識した家や建物が多く感じた。ここへ来る途中には近代的な街中、マンションの屋根までも瓦。これはちょっと他の地域では見ない四国特有の色だと思う。
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平均: 4 レビュー
Dec 14, 2024
谷底の微シュワ・ヌルぬる湯
紅葉の始まりかけの頃、ついにかねてから行きたかった祖谷温泉に行ってきました。ケーブルカーで降りたところにある秘湯としてかなり有名な温泉ですが、実は地道な努力を重ねて戦略的にブランド化したという歴史が語られた本が部屋に置いてあって、それが面白かったです。
温泉はこちらの記事に書かれたように本当にシュワシュワの小さい泡のつく湯で、ちょっとヌルヌル感があり、硫黄臭があり、白い湯の花がチラチラ舞っていてたまらない泉質。。。源泉は38.3度のぬる湯とのことで、紅葉の時期で外の空気は寒かったので湯に入る瞬間は「思ったよりあったかいじゃん!」と思ったのですが、入っているとやはりヌルさを感じます。少なくとも「はぁ〜。。。あったか〜い」とはならなないです。ただもちろん体温よりは暖かいので寒いということはなく、風呂上がりも外に出る瞬間は寒いのですが、着替えたりしていると意外と体が温まっていることを実感します。
今回は露天風呂2つ(渓谷の湯、せせらぎの湯)、貸切風呂(やまぎりの湯)、内湯全てに入りましたが、内湯は加水こそないものの、循環・塩素消毒であり銭湯レベルで、シュワシュワはゼロ、ヌルヌル感も薄いです。やはり露天風呂の2つが泉質はダントツです。こちらは完全な源泉かけ流しで加温加水消毒なしですが、とくに湯が注ぎ込まれる付近がおすすめです。シュワシュワの泡はすぐに消えてしまうので、風呂の端っこの方にいてはおそらく半減以下。湯口近くが最も楽しめると思います。ただ、みんなわかっていてその周辺に人が集まっているのですが(笑)。渓谷の眺望も素晴らしく、豪快な川の音も雰囲気◎です。
貸切露天風呂にも入りましたが、こちらはメイン露天風呂のすぐそばにあるはずなのに、シュワシュワの小さい泡は見た目にはほぼないものの気づくと体に泡がついている程度で、本当にちょっとの距離の差でも炭酸成分は抜けて届いてしまう、ということなのかもしれません。また、なぜか、ヌルヌル感も若干ですがメインの露天風呂に劣る気がしました。しかしそうは言っても、この貴重な源泉を独占して楽しめるということで、1時間3300円というとんでもない金額ですが、わざわざこんな秘境までくる温泉狂がここにきて払わないはずはありません!しかし、ここに重大な落とし穴があります。貸切温泉の利用時間は、
① 11:30-12:30
② 13:30-14:30
③ 15:30-16:30
④ 17:30-18:30
⑤ 20:00-21:00 ※1/4 - 2月末まではこの時間なし
⑥ 7:00-8:00
⑦ 9:00-10:00
の7つなのですが、普通のチェックインの時間を考えると、連泊していない限りどう考えても入れるのは③からなので、実質その日の全宿泊客のうちわずか5組(冬は4組!)しか貸切風呂を使えない、という事態になります。宿のHPにも書いてありますが、事前予約はできず、来館されたのちに空きがあれば予約ができるというシステムであり、どうしても貸切風呂を楽しみたければ、いかに早くチェックインして予約を確保するか、ということになります。思い返せば夕方チェックインした時には、あれ?貸切風呂の説明がないな??と思いました。普通、貸切風呂がある宿はチェックインの時に予約をどうするか聞かれることが多いと思いますが、今回はそういった話が一切無かったのです。その後フロントに聞きに行くと、すでに本日分の予約はいっぱいとのことでした。翌朝が空いていたのでそこを予約できたのは良かったのですが、一杯なら一杯ですとチェックインの時に言ってほしいなとは思いました。。。
なぜこんなに予約枠が少ないかというと、一枠1時間取ってあることと、一枠ごとに1時間のインターバルがあることが原因のようです。この湯はぬる湯なので温まるためには30分以上の入浴が推奨されていることから一枠1時間になっているのと、ケーブルカーが片道5分かかるため、いろいろタイミングが悪いとフロントに上がるまでに15分弱かかる(ちょうどケーブルカーが行ってしまって5分かけて上に上がり、上での乗車に時間がかかってまた戻ってくるのに5分、など)という移動時間の問題があってインターバルが長めに設定されている、という事だと思います。ただ、もう少し枠数なんとかならないですかね。。。とは切に願います。。。
写真は貸切風呂の写真です。
Jul 3, 2021
いや〜祖谷温泉!
ちょっと温度が低いから、夏向きな温泉ですね!
泉質は最高だったと思います!
脱衣所なんかも綺麗で、秘湯なのに入りやすい!
Apr 10, 2020
露天風呂だけは絶品だが・・
以前はあった日帰り入浴の送迎が無くなってしまった。でもここにしかない露天風呂の泉質には、強く惹かれるものがあり、路線バスを利用して向かった。
大歩危駅から出るバスは1日3本しか無く、帰りのバスまで祖谷温泉を40分で出るか、はたまた4時間居るかで悩んでいたが、取りあえず入った。
フロントにはホテルマンがお出向かいされているが、日帰り入浴だと解ると、料金の支払い場所も売店側にいるスタッフになる。ケーブルカー料金を含め日帰り入浴料は1700円。
ここで注意しなければならない事がある。ケーブルカーには1度しか乗れないのだ。という事は露天風呂には1度しか入れないという事になる。もし、もう1度入りたければまた1700円が必要となるわけ。
祖谷温泉に来たならば何を置いても目指すはあの露天風呂!と言う訳でケーブルカーの乗り口へ向かってしまった。しかしここでケーブルカーが上ってくるまで5分以上待つ。
桜の頃では38℃の温泉は寒かった。全身すぐに超ヌルヌルの泡ベールに包まれるが、温まらない。秋に来た時も寒く、祖谷温泉へは3度目になるがいずれも寒かった印象が強く、夏向きのようだがアブが待ち受けているとも思う。
温まって来ないので、早いバスで帰る事に決めた。急いで着替えケーブルカーを呼ぶ。
ところが、呼び出しボタンを押しても、すぐにはケーブルカーが降りてこないのだ。15分程待ち、5分以上乗り外へ飛び出した時は、バスの時刻を2分過ぎてしまっていた。ア~ア~更衣室にある内線電話で、ケーブルカーを先に降ろして貰っておけば良かったと後悔。チラと電話に目をやったのだが遠慮してしまったのがいけなかった。
仕方なく戻り、内湯へゆっくり入るが、塩素臭のする何の風情も無い浴室である。
無料休憩室も無く、待機スペースはフロントの前。スタッフが3名も並び暇を持て余している。バスに乗り遅れ3時間も待っていなければならない事を皆さんご存知であっても、何一つ憐みの声は無し。決して露天風呂へもう一度行かせてはくれない。他の客とケーブルカーに同乗させてくれるような慈悲も勿論無い。解っているけどさあ。そんな特別の事をしてはいけないわよね。ホテルとはこんなものなのよね~。
しかアし、田舎の情有る小さな温泉宿に泊まり、親切な温かい声をかけて頂いたりもする事も多い私は、ちょっぴり寂しかったのであった。
皆様、1度しか入れない露天風呂。先に内湯を済ませておいて、あとお時間許すまで露天風呂に入った方が良いかも知れない。ただし、ケーブルカーに要す時間にはくれぐれもご注意を。
待ち時間に祖谷温泉の歴史を聞いてみた。宿は45年程前から営業。温泉は四国電力開発の際、泉源がある事が解り100メートル掘削で湧出。昔はこの温泉に入るため歩いて山を下って来ていたそうである。四国随一の加温無の源泉かけ流し温泉は、日本に於いても稀少な泉質だと思える。
アクセス例:JR大歩危駅より路線バスかずら橋行で祖谷温泉下車
画像4.5.大歩危駅の桜は満開でした
May 6, 2019
ケーブルカーも秘境感を駆り立てる
豪快に投入される露天風呂の源泉は湯量豊かではあるが
湯温が低いので厳冬期は何時まで入っても温まらず。
季節の良い時期に利用すればこの豊かな自然環境と共に
ワイルドな露天風呂を満喫できるので改めて
行楽シーズンの訪れたいものです。
但し内湯は評価の対象外。
画像の投稿(追加)
※最大5枚までアップロードができます。形式はjpg、またはpng形式のみです。※1画像につき最大500kBまでの画像ファイルをアップロードできます(500kBを超えた画像は自動的に圧縮されます)※無断で他人の撮影した画像をアップロードすることは著作権侵害にあたります。※人物が映っている写真は必ず本人に掲載許可を取ってください。
谷底の微シュワ・ヌルぬる湯
紅葉の始まりかけの頃、ついにかねてから行きたかった祖谷温泉に行ってきました。ケーブルカーで降りたところにある秘湯としてかなり有名な温泉ですが、実は地道な努力を重ねて戦略的にブランド化したという歴史が語られた本が部屋に置いてあって、それが面白かったです。
温泉はこちらの記事に書かれたように本当にシュワシュワの小さい泡のつく湯で、ちょっとヌルヌル感があり、硫黄臭があり、白い湯の花がチラチラ舞っていてたまらない泉質。。。源泉は38.3度のぬる湯とのことで、紅葉の時期で外の空気は寒かったので湯に入る瞬間は「思ったよりあったかいじゃん!」と思ったのですが、入っているとやはりヌルさを感じます。少なくとも「はぁ〜。。。あったか〜い」とはならなないです。ただもちろん体温よりは暖かいので寒いということはなく、風呂上がりも外に出る瞬間は寒いのですが、着替えたりしていると意外と体が温まっていることを実感します。
今回は露天風呂2つ(渓谷の湯、せせらぎの湯)、貸切風呂(やまぎりの湯)、内湯全てに入りましたが、内湯は加水こそないものの、循環・塩素消毒であり銭湯レベルで、シュワシュワはゼロ、ヌルヌル感も薄いです。やはり露天風呂の2つが泉質はダントツです。こちらは完全な源泉かけ流しで加温加水消毒なしですが、とくに湯が注ぎ込まれる付近がおすすめです。シュワシュワの泡はすぐに消えてしまうので、風呂の端っこの方にいてはおそらく半減以下。湯口近くが最も楽しめると思います。ただ、みんなわかっていてその周辺に人が集まっているのですが(笑)。渓谷の眺望も素晴らしく、豪快な川の音も雰囲気◎です。
貸切露天風呂にも入りましたが、こちらはメイン露天風呂のすぐそばにあるはずなのに、シュワシュワの小さい泡は見た目にはほぼないものの気づくと体に泡がついている程度で、本当にちょっとの距離の差でも炭酸成分は抜けて届いてしまう、ということなのかもしれません。また、なぜか、ヌルヌル感も若干ですがメインの露天風呂に劣る気がしました。しかしそうは言っても、この貴重な源泉を独占して楽しめるということで、1時間3300円というとんでもない金額ですが、わざわざこんな秘境までくる温泉狂がここにきて払わないはずはありません!しかし、ここに重大な落とし穴があります。貸切温泉の利用時間は、
① 11:30-12:30
② 13:30-14:30
③ 15:30-16:30
④ 17:30-18:30
⑤ 20:00-21:00 ※1/4 - 2月末まではこの時間なし
⑥ 7:00-8:00
⑦ 9:00-10:00
の7つなのですが、普通のチェックインの時間を考えると、連泊していない限りどう考えても入れるのは③からなので、実質その日の全宿泊客のうちわずか5組(冬は4組!)しか貸切風呂を使えない、という事態になります。宿のHPにも書いてありますが、事前予約はできず、来館されたのちに空きがあれば予約ができるというシステムであり、どうしても貸切風呂を楽しみたければ、いかに早くチェックインして予約を確保するか、ということになります。思い返せば夕方チェックインした時には、あれ?貸切風呂の説明がないな??と思いました。普通、貸切風呂がある宿はチェックインの時に予約をどうするか聞かれることが多いと思いますが、今回はそういった話が一切無かったのです。その後フロントに聞きに行くと、すでに本日分の予約はいっぱいとのことでした。翌朝が空いていたのでそこを予約できたのは良かったのですが、一杯なら一杯ですとチェックインの時に言ってほしいなとは思いました。。。
なぜこんなに予約枠が少ないかというと、一枠1時間取ってあることと、一枠ごとに1時間のインターバルがあることが原因のようです。この湯はぬる湯なので温まるためには30分以上の入浴が推奨されていることから一枠1時間になっているのと、ケーブルカーが片道5分かかるため、いろいろタイミングが悪いとフロントに上がるまでに15分弱かかる(ちょうどケーブルカーが行ってしまって5分かけて上に上がり、上での乗車に時間がかかってまた戻ってくるのに5分、など)という移動時間の問題があってインターバルが長めに設定されている、という事だと思います。ただ、もう少し枠数なんとかならないですかね。。。とは切に願います。。。
写真は貸切風呂の写真です。
いや〜祖谷温泉!
ちょっと温度が低いから、夏向きな温泉ですね!
泉質は最高だったと思います!
脱衣所なんかも綺麗で、秘湯なのに入りやすい!
露天風呂だけは絶品だが・・
以前はあった日帰り入浴の送迎が無くなってしまった。でもここにしかない露天風呂の泉質には、強く惹かれるものがあり、路線バスを利用して向かった。
大歩危駅から出るバスは1日3本しか無く、帰りのバスまで祖谷温泉を40分で出るか、はたまた4時間居るかで悩んでいたが、取りあえず入った。
フロントにはホテルマンがお出向かいされているが、日帰り入浴だと解ると、料金の支払い場所も売店側にいるスタッフになる。ケーブルカー料金を含め日帰り入浴料は1700円。
ここで注意しなければならない事がある。ケーブルカーには1度しか乗れないのだ。という事は露天風呂には1度しか入れないという事になる。もし、もう1度入りたければまた1700円が必要となるわけ。
祖谷温泉に来たならば何を置いても目指すはあの露天風呂!と言う訳でケーブルカーの乗り口へ向かってしまった。しかしここでケーブルカーが上ってくるまで5分以上待つ。
桜の頃では38℃の温泉は寒かった。全身すぐに超ヌルヌルの泡ベールに包まれるが、温まらない。秋に来た時も寒く、祖谷温泉へは3度目になるがいずれも寒かった印象が強く、夏向きのようだがアブが待ち受けているとも思う。
温まって来ないので、早いバスで帰る事に決めた。急いで着替えケーブルカーを呼ぶ。
ところが、呼び出しボタンを押しても、すぐにはケーブルカーが降りてこないのだ。15分程待ち、5分以上乗り外へ飛び出した時は、バスの時刻を2分過ぎてしまっていた。ア~ア~ 更衣室にある内線電話で、ケーブルカーを先に降ろして貰っておけば良かったと後悔。チラと電話に目をやったのだが遠慮してしまったのがいけなかった。
仕方なく戻り、内湯へゆっくり入るが、塩素臭のする何の風情も無い浴室である。
無料休憩室も無く、待機スペースはフロントの前。スタッフが3名も並び暇を持て余している。バスに乗り遅れ3時間も待っていなければならない事を皆さんご存知であっても、何一つ憐みの声は無し。決して露天風呂へもう一度行かせてはくれない。他の客とケーブルカーに同乗させてくれるような慈悲も勿論無い。解っているけどさあ。そんな特別の事をしてはいけないわよね。ホテルとはこんなものなのよね~。
しかアし、田舎の情有る小さな温泉宿に泊まり、親切な温かい声をかけて頂いたりもする事も多い私は、ちょっぴり寂しかったのであった。
皆様、1度しか入れない露天風呂。先に内湯を済ませておいて、あとお時間許すまで露天風呂に入った方が良いかも知れない。ただし、ケーブルカーに要す時間にはくれぐれもご注意を。
待ち時間に祖谷温泉の歴史を聞いてみた。宿は45年程前から営業。 温泉は四国電力開発の際、泉源がある事が解り100メートル掘削で湧出。昔はこの温泉に入るため歩いて山を下って来ていたそうである。 四国随一の加温無の源泉かけ流し温泉は、日本に於いても稀少な泉質だと思える。
アクセス例:JR大歩危駅より路線バスかずら橋行で祖谷温泉下車
画像4.5.大歩危駅の桜は満開でした
ケーブルカーも秘境感を駆り立てる
豪快に投入される露天風呂の源泉は湯量豊かではあるが
湯温が低いので厳冬期は何時まで入っても温まらず。
季節の良い時期に利用すればこの豊かな自然環境と共に
ワイルドな露天風呂を満喫できるので改めて
行楽シーズンの訪れたいものです。
但し内湯は評価の対象外。