湯元である登別温泉(株)が運営するここだけの源泉に入れる公衆浴場
- 公開日
- 2019/09/18
- 最終更新日
- 2019/10/16
- 投稿者
- しおり
-
管理人総合評価
4
-
ユーザーの評価(1件)
3.5
北海道の温泉といえば、最大の温泉地が登別温泉、有名な温泉地である。
活火山に囲まれた大きなカルデラ地帯にできた温泉郷で、自然湧出で1日1万トン、毎分3000Lと豊富な湧出量を誇る。
また泉質も様々、登別温泉=白い濁り湯のイメージがあるが様々な温泉の種類がある。
そしてここ、登別温泉 夢元さぎり湯は、登別温泉ならではの白く白濁した湯、さらに登別温泉で唯一の公衆浴場である。
さぎり湯はかなり人気の公衆浴場。
私が行った時はたまたま開いていたが、通常はかなり混みあうらしく、駐車場はなんと3か所もある。
外観からいって公衆浴場にも見えない上に登別らしいコンクリート造りの建物に少々不安になりながらも入っていくと、公衆浴場らしいあたたかみのある空間がありホッとする。
券売機で大人一人420円の券を購入し、早速温泉へ。
ちなみに1日ゆったり券という620円もあるが、そちらを買うとタオルをもらえ、休憩所が使える。
さらには外出も自由だそうなのでここを拠点に動き回って最後にまた入浴してホテルへ、なんてコースもありかもしれない。
ここでしか入れない加水、加温なし源泉100%の目の湯
さて、さぎり湯で楽しみにしていたのは、さぎり湯でしか入れない「目の湯」(みょうばん泉)、加水加温なし100%の新鮮で貴重な温泉だ。
源泉投入量もそこそこ投入されており、透明がかった白濁湯。
隣にある1号乙泉(硫黄泉)ほど硫黄の香りはしないが、少し熱めで強い酸味がありツルツルとした浴感。
どちらの源泉もph2.2と2.3、かなりの酸性であるため皮膚の弱いところや傷があるとピリピリとする。
もちろん1号乙泉(硫黄泉)も源泉100%。
ちょっとあやしい湯口だが、ドバドバ感が加わるとあっという間に一目惚れしてしまう面構え。
この湯口の皿には湯の花である泥がたまっており泥パックもできるという一石二鳥の素晴らしさ。
湯口には成分の濃さによる析出物のこびりつきが見られる。
いがいと立派なつくりなので勘違いをしてしまうがここは公衆浴場、シャンプーやリンス、石鹸についても何もなし。
持参をするか、受付で購入してから浴室へ行くようにしないとここへ来て気が付いても後のまつりだ。
脱衣所についてもアメニティなどは何もなし。
ドライヤーも3分30円と有料になる。
休憩所は1日ゆったり券を購入すると利用できる有料休憩所と、入浴のみの420円でも利用できる無料休憩所がある。
公衆浴場としてはかなり立派な部類であり、アメニティなどが揃っていたらまるでホテルの日帰り入浴のようにも思う。
さぎり湯は湯元である登別温泉株式会社が運営している。
その為、さぎり湯でしか入れない目の湯、1号乙泉共に100%かけ流しというこだわりのある公衆浴場となっているのだと思う。
今度は1日ゆったり券でゆったりと1日過ごしてみたいものだ。
◆登別温泉のお祭り・イベント◆
イベントにあわせて登別へGO!
二月 登別温泉湯まつり (2月3日・4日)
厳冬の中を若者たちが裸になって行う「湯かけ合戦」が始まると、会場が熱気の渦に巻き込まれます。
三月 カルルス温泉冬まつり (3月第一日曜)
サンライバスキー場を舞台にスノーボード大会や少年スキー大会、宝探しなどイベント盛りだくさん。
五月 登別温泉お花見天国 (5月上旬)
二千本の桜が咲きそろう花のトンネルや、桜ざか公園でお花見気分を満喫できます。
七月 のぼりべつ豊水まつり (7月第3土曜)
ライバ公園で、市民が参加する豊水トントン大群舞などが催されます。
八月 クッタラ湖灯ろう流し (8月19日)
クッタラ湖レークハウス前で午後6時30分から法要・灯ろう流し、子供花火大会。無料送迎バスあり。
登別地獄まつり (8月最終土・日曜)
重さ1トンの赤鬼みこしや、閻魔大王の山車や閻魔一族を仕立てた地獄大行列、鬼踊り大群舞など、大迫力の催しが2日間、繰り広げられます。
九月 登別漁港まつり (9月第2土・日曜)
朝揚げサケの即売が大人気。他にも花火大会、青空市、海産物即売、歌謡ステージなどイベント多彩。
十月 のぼりべつ紅葉狩り (10月中旬)
温泉街を囲む四方の山々の紅葉を見ながら、甘酒・振舞酒のサービス、熊舞などの郷土芸能を堪能。
気軽に登別温泉を楽しめる
気軽に登別温泉を楽しむ事ができる公衆浴場。登別温泉の案内所では割引券を販売しており、一回券を450円で購入し浴場へ。
館内の受付では、有料休憩室が付いた680円の1日券は既に売り切れとの事で、人気ぶりがよく解る。時間が有れば確かに1日券を求めた方が断然お得に、登別温泉をゆっくり楽しめる。
ホテルでの日帰り入浴料金は大体1,000円~2000円前後とお高いのと、此処はバスターミナルに近いという立地の良さからも、当然この温泉銭湯を利用したいと思うのは誰しもだろう。
平日でも引っ切り無しの賑わいであったが、洗い場も十分に備えられており、広い源泉浴槽3つの他にジャグジー、サウナ、水風呂が備えられており、浴槽の中で込み合う事は無かった。
このさぎり湯では登別の2種類の源泉が使用されており、どちらも白濁した酸性泉だがちょっと舐めてみたがそれ程酸っぱさは無かった。そして湯温も適温である。
源泉の一つは登別温泉を代表する硫黄泉の一号乙泉で、浴槽は熱めとぬるめの2つに仕切られ、獅子舞?はにわ?の様な変わった顔の投入口が設けられていた。湯底には薄っすらと湯泥が溜まり、指ですくえた。
もう一つの源泉は目の湯・明礬泉と書かれ、文字通り結膜炎などに効果がある様だが、源泉投入口が湯面に近いのでなかなか湯をすくえず、目を洗うのは難しかった。
どちらも源泉かけ流しなのだが、投入量はそこそこあっても人が多いため、余り溢れ出しが分からない。
硫黄泉のジャグジーバスは、一度に3人だったか4人だかしか利用できないので、空き待ちしなければならない事もあった。こちらは循環かな?
水風呂にも入れたら気持ちが良いだろうなと思い手を入れてみたが、しびれる程冷たかったので止めた。サウナ好きには堪らないだろうな。
内湯だけなのでそう長くは居られないし、ソープ類も無く勿論ドライヤーも有料ではあったが、浴場もそれから館内も非常に新しく綺麗で快適。
一体この人気の温泉銭湯なるものは、いつから在ったのだろう?何度かリニューアルされて来たのだろうな?一度訪れているが館内の記憶は無く、変わらずにある玄関口だけは覚えていた。
人の多さを気にしないでさえ入浴できれば、リーズナブルで快適に登別温泉の源泉を味わえる、なかなか良い温泉施設であった。
アクセス例:登別温泉バスターミナルより徒歩3分程。