地元で愛される渋~い建物の激熱サッパリ湯共同浴場
- 公開日
- 2019/01/12
- 最終更新日
- 2019/09/07
- 投稿者
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管理人総合評価
3.6
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ユーザーの評価(1件)
3.6
★★★2014年7月に移転し、新しい施設となってリニューアルオープンしました★★★
川原湯温泉の中で一際レトロで目を引く共同湯が王湯。
王湯は2014年に移転予定であり、現在新しく建物建築中。(2013年現在)
今現在使用しているのは昔からの源泉と新源泉の2本。
昔からの源泉は湯量が減ってきてしまったが、その昔源頼朝が発見したとされている歴史ある湯だ。
昔からの源泉はとても質が高かったそうだけど、残念な事に移転後は新源泉のみになるとのこと。
建物の中もレトロ感いっぱい。
ニコニコとした気さくなおばちゃんがでてきて色々と教えてくれる。
入ってすぐのところにある休憩所も立派でとても広い。
内湯と露天風呂があるけど、内湯と露天風呂が離れているため、内湯へ入って着替えてからじゃないと露天風呂へ行けないのが少々不便に感じる。
この時はあまり時間がなかったので、内湯は見学のみして露天風呂だけ入る事に。
内湯の造りはすごくレトロで面白い。
入口からしてなんとなく変わった感じだけど、中へ入るとさらに不思議な造りに驚く。上から見た浴槽は、東北の鉛温泉などを思い起こす。
脱衣所と浴室の間にある窓には色とりどりの色が付いていて、一見ステンドグラスのような感じでますますレトロ感がUP。
妙に惹かれる空間。
内湯から出て渡り廊下を渡って露天風呂へ。
渡り廊下からの景色も綺麗だな~。
脱衣所は小さくとても脱衣箱と洗面が1つあるだけの簡易的な作り。
硫黄臭とコールタール臭がする激熱ピリッとサッパリ湯
番台のおばちゃんに「源泉が熱いから表面がすごく熱くなってるけどかき回せばそんなに熱くないからかきまわしてね」と何度も言われ、かきまぜようと手で触れたらそんなに熱くなかった。
女性風呂は源泉と同じぐらいの加水がされており、かなり薄まってしまっているけどなかなかの適温。
男性用は表面が熱くてしばらくかきまぜてやっと入浴。さらに入っていると表面がすぐに熱くなるのでかきまぜながら入浴しなければならなくて落ち着かないと言っていた。
女性風呂の方はありがたい事にそういった事はなくゆったり景色と湯を楽しむ事ができた。
半分ほど加水しているわけだけど、うすい硫黄の香りとコールタール臭がしザパザパと流れ良い湯だった。湯上りはスッキリする。
湯上がり、番台のおばちゃんとしばらく話をしてダム建設で温泉を掘ってもらった話や
昔の源泉は雨が降る前の日に白くなる。といった話を教えていただき王湯をあとにした。
ダム湖の高台に良泉が!
八つ場ダムの開発に伴い7年程前に移転し新しくなった共同湯は、ダム湖を見下ろす高台に建っていた。
川原湯温泉駅も新幹線の駅かと思える程立派な新しい駅だったのは、ダム開発に寄るものなのだと納得。
静かなダム湖は山の姿を映し、埋没林の美しい姿と影が湖面に映えている。埋没林の不思議な容態は、雪が積もったらもっと美しいだろうにと思いながら、飽きずに眺め20分程歩くと温泉に到着した。
地元の方は車で来られており、駐車場の方からは次々と人がやって来る。結構人気の温泉のようだ。
王湯温泉のいわれを読み、源泉場所は前の山の向こう側からパイプで引湯しており、循環では無いが高温のため加水だけしていると聞く。
管理人様のレポートにある油臭を楽しみにして来た。浴室に入ると微かにそこはかと油臭が香る。湯の色は黒っぽい深緑だ。口にしてみると微かに玉子味。浸かるとすぐホカホカと温まる。オーッ!これはいい湯だなあ。
なるほど泉質は、含硫黄・ナトリウム・硫酸塩泉で納得。ナトリウムの含有量は結構多いのだろう。すぐ温まって来る。深緑色は硫酸塩泉に寄るものだろう。硫黄泉だが油臭があるという事は、濃厚で良質の温泉なのだと思う。
こんな所にこんな良い湯があったのかと、これが加水では無く源泉のままの宿が無いものかと思ったが、何処も加水しているようだ。ちなみにこのサイトに載っている山木旅館は別源泉であるようでがっかり。
浴場は新しく、露天風呂も併設されていてダム湖を見下ろす様になっている。
内湯は泉質自体は良いのだが、高温のため投入量が少なめなため循環しにくく、その割に入浴客がが多いためどうしても湯が汚れてしまっている様な感じが若干あるのが残念だった。
是非宿泊してゆっくりとこの湯を味わってみたい。
入浴料は、2階に有る綺麗な休憩室も利用でき、2時間以内500円。
今年は、有名行事である湯かけ祭りも、残念ながらコロナで中止になっていた。
草津温泉より1つ手前の駅であり、非常に訪れやすい所であったため、また再訪したいと思う温泉であった。
アクセス例:JR川原湯温泉駅より徒歩15~20分程。