まるで羊水に包まれているような柔らかく滑らかな極上湯
- 公開日
- 2019/02/09
- 最終更新日
- 2019/09/06
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管理人総合評価
4.6
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ユーザーの評価(6件)
4
1754年に発見され、島津家が御用達だったといわれる湯川内温泉 かじか荘。ここの特徴は澄み渡る地下水のような美しく、ふんわり柔らかい浴感の足元自噴泉に包まれて、極上の時間を過ごせるというところで大好きな温泉の一つです。
熊本県と隣接する鹿児島県の西側に位置し、アクセスもそれほど悪くないのにちょっと秘湯感のあるお宿となっております。
「上の湯」と「下の湯」の2ケ所に内湯がありますが、どちらも足元湧出という贅沢です。鹿児島らしいかな、殿方のお風呂の方が良いようです。
グルっと周って、駐車場に車を停めます。
一見すると、そんなに鄙びた感じではありませんが、、、。
日帰り入浴の他にも宿泊もやっています。素泊まりもできるので、素泊まりでこのお湯をたっぷり堪能してみたい。。。
こちらは、「上の湯」です。横に鳥居があって、温泉神社があります。建物からして、かなり年季が入っていますね。
上の湯 男性用内湯1
入り口にある温泉の概要の看板
男性用脱衣所。外観程は古さは感じませんでしたが、鍵付ロッカーなどはないため、貴重品はもちこまないほうが良いかもしれません。
男性用内湯 全景。
浴槽が1つあるだけのシンプルなつくりです。この浴槽の下から源泉がコンコンとわいているのであります!!
透明なお湯は、やや青みを帯びていて、とても美しい色です。
さっそく入って、匂いを嗅いでみると、ほんのり硫黄を感じます。良く見るとプクプクと泡が足元から上がってきて、底にある砂に触ると暖かさを感じました。足元湧出を実感^^
温度は40度ないくらいなので、浴感もやわらかく、少しすると全身に泡が付きました。これは1時間くらいは入れますね。
浴槽の大きさは4-5人入れるくらいでしょうか。
プクプクっと泡が上がってきた瞬間。お湯が本当にきれいです!!
水中ではなく、水面ギリギリの写真です。
「下の湯」 男性用内湯1
入り口にある温泉の良さを解説する看板
こちらは、源泉が別ということもあって、色味が上の湯と異なっています。どちらかといえば、エメラルドグリーンという感じの色でした。
浴槽は少し大きく、7-8人くらい入れそうです。深さも1mくらいあるので、浴槽内に腰掛が儲けられています。
「上の湯」と温度は同じか少し高めで泡付きはやや少な目でした。といっても熱いというほどではなく、ゆっくり入ることができました。
こちらも硫黄の香りのするお湯で、足元から源泉が自噴しています。湧き上がってくるのが分かります。
浴感もツルっとしていて、とても気持ちがいいお湯です。入っていると、穢れを洗い流してくれているような心地よさ、、、堪りません!
絶対また行きたい温泉です。
素泊まりは可能に、下の湯は新しく
よくぞこの建物のままで残ってくれているものだと、時間が止まったかの様にさえ思える風景が、そこにそのままで存在していた。
陰湿と言えばそうかもしれない。暗い森の中にひっそりと佇む上の湯の湯小屋。
隣に建つ、剥げて朽ちかけた鳥居もまだそのまま残っていた。温泉神社がある事を知らせている鳥居だが、怖くて森の中へは進めない。
何十年も前から廃墟となった、温水プールのむごたらしいコンクリートの箱には目を逸らせ、河鹿荘の全貌を眺める。
変わらず現存している湯治館は、灰色の木造となり、褪せたカーテンが窓からのぞいている。
屋根には多数の苔や草までが生え、下の湯の湯小屋の傘電灯が昼間でもぼうーっと燈り、人を迎えているのがかろうじて解る様な雰囲気が。
緑で覆われた一画には、細い小川が流れていた。そうか、此処から河鹿蛙の鳴き声が聞こえてくるのか‥鳥の声の様に鈴の音の様に澄んだ美しい声が、このひっそりとした一画には昼でも響き渡っていた。
下の湯の湯小屋は熊本大水害で流され、新しく造り替えられていた。内部は真新しい白木に、同じく真新しい白木造りの湯船には、澄んだライトグリーンの湯がとても美しかった。
湯船の中には腰かけ部分が設けられ、湯底は玉石に替わっていたが、以前と同じ湯船の片隅から時折プクㇷ゚クと気泡が上がる。そっと優しく時を刻みながら。
昔は上の湯と下の湯では若干湯温も違った様に思っていたが、今回はほぼ同じ様に感じた。
ぬるゆの極みの様な37℃源泉はいつまででも入って居られるし、入っていたい温泉である。秋や春口は上がる際に少し肌寒いそうだが、源泉の加温浴槽が設けられるのは11月~3月の間だけだそうで、訪れた時は空風呂だった。
新しく造り替えられているが、客数の割にシャワーが1基しかないのが不便に感じた。
上の湯の湯小屋と湯舟はそのままで、変わっていたのは湯船の中の男女の仕切り板が下方迄伸び、男性浴室に在った鶴口の様な源泉投入口が無くなっていた。
湯底からの自然湧出のみだが、結構排水溝に湯が溢れて行くので、かなりの量の源泉が湧出されているのだろうと思える。
昔からそのままの建物の湯治館には、褪せ切った提灯がまだそのままぶら下がっていた。台所は流し台とガスコンロ1つだけになり、テーブルや椅子が無くなっており、昔の様な賑わいのかけらは消えていた。トイレは様式トイレ。
経営者が変わり日帰り入浴だけになっていたが、素泊まりを再開したと知り、あの夜の河鹿蛙の鳴き声を聴きたいと宿泊予約を入れたが、残念な事に6月15~7月15迄の一か月間は宿泊営業を休んでいたのだった。水害に備えてとの事だったので致し方なかったが、河鹿蛙は「昼でも鳴いてますよ。もっと早い時期から鳴き、もうそろそろ終わりですよ」との事で、日帰り入浴で訪れてみた。
タイムスリップしたかの様な温泉宿には、河鹿蛙の澄んだ音色が湿気を帯びた森に響き、澄んだ温泉が時を超え待ってくれていた。
アクセス例:鹿児島空港から阿久根行シャトルバスで出水本町下車し、タクシー利用。
日帰り入浴のみになってしまっています
日帰り入浴のみになってしまったかじか荘。2016年に初めて日帰り入浴で訪れ、その温泉の素晴らしさに同年夏には素泊まりで宿泊し、次回は旅館部の方でと思っていたら、旅館部は無くなり、その後経営者が変わったという事もあって、素泊まりの方も無くなってしまった事を知り、とても残念に思いました。
あの足元湧出で泡付きがある柔らかなぬる湯と、透明で澄んだ深翠の温泉から優しく湧きあがるプクプク温泉。澄んだ温泉に澄んだ河鹿蛙の鳴き声が響き渡る温泉宿は、唯一無二のものであったようにも思います。
口コミされている女性が書かれていらっしゃる「何だか怖い・・」と言う雰囲気は、私も解ります。
さほど山の中でも無いにしろ、あそこに入ったらあそこだけの別物雰囲気が有り、夏でも湿気が強い緑に覆われた鄙びきった建物は、私も最初に行って写真を撮った時からアレ❓と思う様な事が起こり、次に泊まった時にはその理由を偶然に2度も聞かされる事になり、祈らずにおられ無い気持ちになりました。
おそらくその辛さがあそこの場所に佇んでいるのだと思います。それを、あこちゃん様も感じ取られたのだと思いました。
さて、現在のかじか荘ですが昨年の熊本大水害で多大な被害を受けられ、どうにか復興されたやさきにはコロナで・・と言った状態で、日帰り入浴も休館になっている日が多いようですので、要確認で行かれて下さいね。
温泉自体は何年か前とそんなに変わっている訳では無いと思うのですが、HPを見た処、湯船の枠が真新しい木材に変わっており、修復されたその部分だけがどうしても浮いてしまっていました。
全体としてのあのかじか荘の鄙びた雰囲気、朽ちた木の湯舟に湧き出る温泉・・と言ったイメージからはかけ離れてしまったのが、寂しいですが致し方ないですね。
全てそうですが、現在あるものが永遠では無いと言う事で、もうあのかじか荘に出会うのはできなくなってしまいました。そして、日帰り入浴でしかあの温泉を楽しむ事もできなくなってしまいました。何年後、何十年後にはまた変わっているだろうと思いますが・・
アクセス例:JR出水駅よりタクシー利用(5年前は宿との契約で片道1500円で行ってくれていました)
思い出
上の湯が重たい雰囲気とは言い得てるかも。狭いし。圧迫感あると言えばあるかな。ところで自噴の石の間にパイプ突っ込んでませんでしたか?写真ではそれっぽいのがない。長時間入っていると喉が乾くのでそのパイプの口を手で狭めて、チューっと出てくる湯を飲んでた記憶あり。尚、男女仕切の下はイケイケなのでご注意召されよ。 →思い出した。多分青い柄杓の下だ。
2015/5/02〜04バイクでの⾃炊棟宿泊です。
前⽇⼣⽅に電話してみたところ、ゴールデンウィーク中でしたが幸運なことに⾃炊部に空室が有ったので取り敢えず1泊で予約しました。結局、気に⼊ったのでもう1泊延泊しました。料⾦は素泊まり1名1室で 3,000円と⼊湯税150円と⾮常に安価でした。
出⽔市内のスーパーで⾷料を買ってから最後は⼭道を通って到着しました。舗装されていますが、カーブが多いので運転には注意が必要です。
宿泊客⽤の屋根付きの駐⾞場は、乗⽤⾞3台ほどで埋まっていましたが、バイクは⾞と⾞の間に充分場所が有ったので停めることが出来ました(2019年6月現在、屋根付きスペースに車を停めることはできませんでした)
受付に声をかけて⾃炊棟の2階の端の部屋に通されました。部屋には布団、テレビ、冷蔵庫、ハンガー、こたつ(笑)が⽤意されていました。トイレ・炊事場は1階に有りますが、ウォッシュレットでこそないものの綺麗な洋式トイレでしたし、炊事場には無料で使えるガスと電⼦レンジが有ったので⾮常に便利でした。但し⾃炊部内は電波状況が良くないので、スマホの利⽤は受付前のベンチでしていました(2019年6月現在客室で使えるWi-Fiが設置されていました)
どちらも温泉が底から⾃噴している浴室は上と下の2か所ありましたのでそれぞれについて書いてみます。
下の浴室は広くて深いです。浴槽内の段差に腰掛けてもまだ深いのでいくつか有る⽊の台を移動させて腰掛けるとちょうど良い感じです。時折底から泡が登ってきます。
上の浴室は、下に⽐べるとこじんまりとしています。こちらの⽅は浴槽内にいくつかある岩に腰掛けて⼊浴します。こちらの⽅が明らかに底から出てくる泡の量が多く、また湯が柔らかい感じがして⾮常に気に⼊り ました。
上下とも温めで⻑湯が出来たので、脱⾐所を覗いて空いている⽅に⼊るのを繰り返していました。
お湯はいいのですが、、、、、
鹿児島旅行で湯めぐりをしていたのですが、その日はすごい豪雨でした。
夕食はなしでちょっと遅く着いたんです。
すぐに温泉に浸かったのですが、豪雨ということもあり
ちょっと怖かったんです。
私はすぐに上がってしまいました。
旦那は気持ちいいと言ってしばらく浸かっていたようですが
雰囲気が私には良くなかったんです。
朝になって雨も止み、再度温泉に挑戦したのですが、、、、
どうも怖いんです。重たい雰囲気というか何かを感じてしまい
またすぐさま出てしまいました。
足元からぷくぷく湧き出る温泉ですこーし緑っぽい。
旦那は鈍感なのでここの温泉は山奥でうるさくないし最高だと言っていました。
従業員の方は家族で営んでるような気さくな雰囲気なのですが
私は温泉の気持ち良さを感じることが出来なくて残念でした。
ここは最高ですね。大体2時間近く入っています。
関西在住ですが、既に4回ほど訪問しています。
いつも上の湯ばかりです。初訪問時は、下の湯も入りましたが後は全て上の湯ばかりです。
ほんと管理人さんが仰有っている「羊水に包まれて・・」という表現がぴったりの様な感覚です。
なんか刺激(色・匂い・触感・音と云った)が無く気持ちが落ち着くお湯です。
足下自噴ですが上の湯は男性用から自噴していて女性用は同じ浴槽(壁の仕切りはある)ですが自噴はしていない様で温度は低いようです。(家内感想)
下の湯の方が少し暖かい様に感じました。