遊離炭酸が1,400mgと数値がすばらしい温泉
- 公開日
- 2019/01/29
- 最終更新日
- 2019/09/07
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管理人総合評価
3.3
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ユーザーの評価(1件)
3.6
明治時代に「塩ケ谷鉱泉」としてドイツで開催された万国博覧会で「世界稀有の銀泉」として褒賞を受賞したこともある頓原ラムネ銀泉。
2007年4月にリニューアルした温泉施設です。(記事の写真はそれ以前のもので、最後に最近の画像を掲載しています)
ここの特徴は何といっても炭酸。遊離炭酸が1,400mgとシュワシュワが凄そうな温泉です。この炭酸の含有量はあの大分の長湯の「七里田温泉 下湯」を超えです。(ただし体感はあまり感じられませんが・・・)
※今現在は源泉槽ができたらしく、アワアワが体感できるそうです!行ってみたい!!
館内には昭和の雰囲気が漂う。
脱衣所は簡易的なかごが置いてあります。
内湯1
浴槽は4人くらいが入れるサイズ。お湯の色は琥珀色をしていました。源泉掛け流しが可能で、オーバーフローでそのまま流れていきます。
湯は透明からグリーンっぽくなったりオレンジ色になったりして、琥珀色に変化するそうです。
窓が大きいため明るい雰囲気です。
源泉は鉄系の匂いがあり、炭酸味や塩味などはわずか。癖はあまりない感じです。
期待の炭酸は飲んでみてもあまり感じられません。
源泉、水、加温源泉と3種類の蛇口がついていて、自由に入れられました。
入れたのは、もちろん源泉!
泡付きがあるかと思っていましたが、ほぼ無しでした。特徴的な浴感もなしです。
しかし、お湯に溶けている炭酸の効果か、湯温にしてはポカポカと温まりました。
源泉蛇口をひねると結構な量の源泉が投入できます。
20L/分以上。
カランは3つ配置
ここの源泉は、「頓原の銀泉」という名前で飲料のラムネを販売しています。
コップに炭酸が付着していますが、飲んでみるとほのかに炭酸という感じで、いわゆる売っている炭酸ほどの強烈さはありませんでした。
自分で源泉を自由に投入でき、温度調整ができたのは良かったです。
現在はそれはできないようです。
男女別内湯の他に、家族湯もありました。
こちらは浴槽が小さく、家のお風呂のようです。
素晴らしい源泉がありながら、浴槽が1つというのは非常にもったいない温泉でした。加温で40度を超えると極端に炭酸が抜けてしまうことが改めて実感できました。
機会があればぜひ再訪したい温泉です。
2007年4月 リニューアル後の浴室
内湯。加温の浴槽が1つ
貸切の浴室
右側は源泉浴槽
源泉浴槽は泡付きがあるようです。
レトロモダンな貸し切り風呂が素敵!
リニューアルされたレトロモダンなタイル風呂に入りたく訪問。1時間1900円の要予約制。平日でも結構人気の様であり、希望時間が限られているのなら早い目に予約をした方が良いと思われる。何人で入っても料金は変わらず。貸し切り風呂に入ると、一般浴場にも無料で入れるそうだが、貸し切り風呂だけで満足してしまい入らなかった。もし両方を試してみたい方は、先に一般浴場を利用してしまった方が良いと思われる。
浴室の入り口を開けた途端目に飛び込んで来るのは、クラシカルで美しいタイルの浴室。満たされているのは笹濁り色の温泉。もうこれだけで感激して写真撮りまくり。
右側の丸い浴槽は15℃の源泉。手を浸けただけで無理だと思ったので、浸かるのは諦めたが、夏場なら勇気を持っての交互浴が、気持ち良いのでは無いだろうか?
左側の四角い浴槽は加温源泉で、常時40℃弱程に加温された温泉がカランから出っ放しになっていた。これ以上ぬるくしたいなら、もう1つのカランをひねると冷泉が出て来る。しばらく出していたらオレンジ色の源泉が出て来た。ここの湯は日により色が変わったりするそうだ。
ナトリウムを含む炭酸泉ではあるが、加温槽では泡付きは全く無かった。でも、口に含んでみると炭酸を感じられた。
新しいタイルだがくすませた色合いがシックで、浴室の雰囲気は抜群だ。薄濁り湯が良く似合う。この素敵な浴室で、1時間ゆっくり自分好みのぬる湯を楽しめ、一時の非日常が味わえる。是非カップルでも、自分へのご褒美としてでも、癒しの時間を過ごして頂きたいと思う。
アクセス例:JR出雲市駅より広島行き高速バスで、たたら一番館下車し町営バスに乗り継ぐ。宿泊施設はないので日帰りで行くのはちょっと厳しいと思われる。