登山基地としても利用可!燕岳の山小屋、燕山荘が運営するスイス風温泉宿
- 公開日
- 2019/09/27
- 最終更新日
- 2019/09/30
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管理人総合評価
3.3
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ユーザーの評価(2件)
3.3
有明荘の客層は、周辺に燕岳、大天井岳・有明山に囲まれた中部山岳国立公園内中房渓谷内に位置する事もあり、客層は登山客が大きく占める。
近くにある中房温泉へ宿泊した際、日帰り入浴で寄ったわけだが、登山のお客さんであろう方たちがチラチラと歩いていた。
外観はまるでスイスを思わせるようなウッディなロッジ風の建物にかわいらしい花が飾られている。
国民宿舎とは思えないような建物だ。(私が訪問した頃は国民宿舎だったが、現在は燕岳の山小屋である燕山荘が所有しているようだ)
山登りの好きな方のための宿という事もありそこのところにこだわったのかな?とも想像できる。
元々の名前は中房温泉という温泉名で営業していたが、中房温泉と商標登録でもめた際に有明温泉と温泉名が変わったと聞いた。
敷地も館内も広々としており無料の休憩所も畳敷き、テーブルと椅子と2か所もありさらにランチができる食事処もあるのでのんびりと過ごす事ができる。
登山客、一般客にかかわらず荷物を無料で預かってくれるサービスもあり。
温かみのある浴室 硫黄臭が香るツルスベ湯
内湯は6~7人ほどが入れるほどの大きさ。
檜造りの浴室の中へ無色透明の湯が注がれ、湯使いは沢水を加水した状態で注がれたかけ流し。
源泉温度が72.9℃と高い為加水は致し方ないだろう。
浴槽内をよく見ると白い細かい湯の花が舞っている。飲んでみると硫黄の香りが鼻をぬけるような硫黄味。
加水されてはいるもののツルリとした良質な湯だと思う。
緑の木々に囲まれた大きな露天風呂
大露天風呂は30人ぐらいは入れそうな岩づくりの大きな露天風呂。
露天風呂からの景色は緑が木々が囲んでおり開放感があって気持ちがいい。
アブやスズメバチに悩まされた方もいるようだが私が行った時は7月で一般的にはアブ真っ盛りな時期かと思うが一匹も遭遇せず、最後まですがすがしい気分で過ごす事ができた。
源泉はそこそこ投入されているが、この大きさを考えると少々少なめかな。
正直なところ、中房温泉の近くにあるので寄った為、あまり期待をせずに訪れた温泉ではあったが、施設の雰囲気もよく日帰り入浴は積極的に受け入れをおこなっているようで休憩場所などもあり居心地がよく気に入った。
湯の質でいえば中房温泉の極上湯っぷりに圧倒された後だった事もあり印象薄めではあるがツルスベの良い湯だったと思う。
自然いっぱいの場所なので紅葉や花を楽しめる時期に訪れるのもいいのではないだろうか。
有明温泉のレストラン営業時間:レストラン:11:00~14:00
【観光など】
5月中旬~新緑の時期はコブシ、シャクナゲなど山の花々
10月中旬~下旬は全山錦に染まる中房渓谷の紅葉が美しい
洗練された浴場だったが・・
施設内は洗練されていて美しく快適そう。更衣室の天井も高く、新しい木材で造られており綺麗だ。大浴場も大きな長方形の木風呂で優しく美しい。シャワーが並ぶ。露天風呂は大きな岩風呂で、石には析出物が僅かに付着し感じが良い。既に標高が1000m以上ある為か、ゆったりと静かに気持ち良く山の温泉に浸かっている感があった。しかし・・
日帰り入浴は10時オープンという事で、早めに入れてくれる事は無く、きっかり10時迄休憩室で待った。というのに、入ってしばらくしたら、従業員の方が長靴姿で浴場内を行ったり来たりし、風呂が完全に準備されていない様子だった。「すみませんねぇ~」と言ってはいるが、折角ゆったりと気持ち良く入浴していたのに、落ち着かずがっかりしてしまった。
10時まで待たすのなら、それまでに用意は整えておいて欲しい所だったが、そうはいかなかったのかな。
湯に浸かった瞬間気持ち良く感じたのは、源泉が42℃という適温だからだと思う。夏は少々加水しているそうだが、同じ透明の源泉の中房温泉とは別源泉の自家源泉で、こちらはヌルヌル感は少ない。
オープン後10分もしたら女性客が次々に入って来たので、結構人気な様である。やはり女性は快適な温泉が好みの様だ。
燕山荘に宿泊すると100円の入浴割引券が貰える。1人宿泊15500円で、中房温泉より1000円高いが、こちらの方が人気の様子だったのは、明らかに施設の綺麗さ・快適さが違っており、それでだったのだと思った。
アクセス例:JR穂高駅より中房温泉行き路線バスで、有明荘下車。
*有明荘ー中房温泉間のバス乗降は不可。中房温泉からであれば徒歩で10分程車道を下る。有明荘から中房登山口までは、徒歩15分程車道を登る。
思い出
どうも有明とあると雲仙の有明ホテル(と書いてゆうめいホテルと読む)を思い出してしまう。実は初めて読み方調べた。ありあけ、ですね。
私が行ったのは残雪時期。加水少なめな熱湯が投入され日陰でマッタリしました。