極上湯を持つ国有形文化財、国登録記念物を誇る老舗旅館
- 公開日
- 2019/11/01
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管理人総合評価
4.3
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ユーザーの評価(1件)
3
山水園は、昭和天皇も訪問したという老舗の温泉旅館で国登録有形文化財の建築物、国登録記念物の庭を持ち、さらには3本の源泉をブレンドした100%かけ流しの温泉と何拍子にも素晴らしい旅館である。
入口の雰囲気からして格式高い凛とした空気感がありなかなかお目にかかれないような高貴さを感じる。
行ってみた感想としては、宿泊料金は高めではあるが評判がいいので一度宿泊してじっくりとお湯と向き合いたい。
ちなみに部屋を選ぶ基準としては一番安い部屋は6帖一間で料金からすると合わないので不満に思う人も多いらしいのである程度のランクの部屋を選ぶと良さそうに思う。
旅館の暖房、給油は温泉熱を利用しているらしく冬も快適な温度で過ごせる。
日帰り入浴は山水園の隣にあり外湯という扱いになる。
宿泊の人は宿泊者用の山水園内の温泉と外湯である翠山の湯へどちらも入る事ができるらしい。
日帰り入浴料金が1600円と驚くほど高い事もあり、バスタオル、フェイスタオルが用意され手ぶらでも入浴できる。
ゆで卵のような香りが漂う極上ツルツル湯
70℃、52℃、28℃の源泉をブレンドし40~41度ほどの適温に設定された湯はかなり気持ちのいいツルツルした美肌の湯。
湯からはタマゴの香りが漂い、ふわんふわんと湯の花が舞っている。
緑に囲まれた露天風呂は秋になると色とりどりに色付くようだ。
緑だけでもなかなかの景色だったので秋の紅葉時期にはもっと綺麗なのではないだろうか。
源泉投入量は十分な量。
男性用の露天風呂が四角いのに対し女性用は丸い形。
私は女性用しか入っていないが居心地のいい気持のいい露天風呂だった。
大きなガラス窓に緑が広がる開放的な内湯
大きなガラス窓が特徴的な開放的な内湯。
露天風呂よりは少し熱めに感じる内湯は鮮度も抜群で香りも強いように感じる。
ツルツルする浴感が気持ちよくて何度も何度も肌をなでる。
柔らかくてしっとりとしたこの温泉は女性に好まれる部類の温泉だ。
内湯の源泉投入量は多い。
シャワー、カランも温泉で洗髪するといつまでもリンスが落ちていないような気になる。
シャワー、カランが温泉だとどうしてこんなにも贅沢な気分になるのだろう。
顔を洗っていても香るゆで卵臭にほくそ笑んでしまう。
山口県ではかなり上位に君臨する温泉だと思う。
国登録記念物の1500坪の庭
国登録記念物に指定された日本庭園は三つの様式「池泉庭園」、「露地」、「枯山水」がある。
池泉庭園と堀は大正中期に作られたもので、露地と枯山水は、昭和20年代後半に作庭された歴史のあるもの。
池泉庭園は回遊式で、大正期に作られた庭園。
枯山水と露地の作庭は昭和二十年代、京都の庭師・後藤重栄の手によるものだそうだ。
この庭園を見る為に訪れる人もいるほど素晴らしい庭園である。
宿泊者は無料で見る事ができるが、日帰り入浴でも有料で見る事ができる。
午前10時~午後3時(入園は午後2時30分まで)
※要確認 旅館都合で変更有
入園料 400円
庭園内にはレストランもあり食事をすることもできる。
白虎いなり定食1,000円~
営業時間:11時~14時 オーダーストップ13時30分
定休日:火曜日・年末年始
お問い合わせ 083-924-4582
公式ページよりの引用
大正期、別荘として建てられ、昭和十一年に増築して旅館として営業を始めた当園の建物は、その後増築を重ねて現在の姿になりました。
戦後の増築部分は、京都の著名な数寄屋師・笛吹嘉一郎の意匠で、随所に数寄の技と遊び心を満載した仕上がりとなっております。専門家からは「まるで木造建築の博物館」との言葉を頂いております。
昭和三十一年及び三十八年に昭和天皇皇后両陛下の御仮泊の栄に浴した「桐」「千鳥」の二部屋は、「行在閣(あんざいかく)」と命名され、山を借景にした庭園と一体的な構造の近代和風建築です。
思い出
湯や湯使いは良いけど、湯舟の肌ざわり、角度が苦手で寛げなかった記憶あり。露天も夏場だったので多少の木陰あるも直射日光きつく、露天焼け。実は一番のオススメはS臭味がしっかりする掛け湯槽(の湯)。湯巡りしている中で、掛け湯槽もチェックポイント?だと初めて気付かせてくれた湯でもありました。