B級感いっぱい!行き当たりばったり、入れるか入れないか運まかせな共同湯
- 公開日
- 2019/06/17
- 最終更新日
- 2019/09/06
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管理人総合評価
3.3
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ユーザーの評価(2件)
3.6
湯宿温泉はとても素朴な温泉街。石畳の小さな小道を歩いたり、共同湯巡りをしたり、そんなゆったりと静かに過ごしたい人向けの温泉街だ。
私が訪れた時は平日だったこともあり観光客らしき人は見当たらず、温泉街は静まりかえっていた。
湯宿温泉には共同湯が4か所ある。
以前は「松の湯」のみ地元の方専用だったようだが、私が訪れた時は「外来者は午後4時~9時の間で」という表示があったので外来者を受け付けているようだった。
基本的には湯宿温泉の共同湯は宿泊者と地元の方がメインな為、「鍵があいていれば入れる」という条件付き、せっかく行っても鍵があいてなければ入れないようだ。
「松の湯」はふれあいの横町(石畳のみち)という温泉街メインの通りから少し入ったわかりにくい場所にある。
地図などを見て、なんとなく行けるような気がしながら歩くが、、、迷った。
あれ?こっちじゃないな、あれ?などと言いながら歩き、遊んでいる子供達がいたので「松の湯ってここらへん?」と聞いてみた。
一人の男の子がこっちだよ!先導してくれる。「あーよかった」と思ったら後ろから他の子供達が「知らない人としゃべっちゃいけないんだよ!」「知らない人についていっちゃダメなんだよ!」とみんなで叫ぶ。
いやー怪しいもんじゃないんだけどね、、、。ともなんとも言えず私は苦笑い(^^;
「そうだね、知らない人についていっちゃダメだよね。じゃーあっち?こっち?」と聞いてみるとワラワラと子供達が集まり結局近くまで連れていってくれた。
細い路地を通って到着した共同湯は超レトロ。
湯宿温泉の他の共同湯は今時の共同湯といった雰囲気づくりがされた綺麗なつくりになっていたが、この「松の湯」だけは元地元の方用という事があってのことか、何故かレトロといっていいのか、古びたコンクリート造りで質素な建物。
入口には「湯宿以外の方は午後4時より9時までに入浴してください」と書いてあり、入口に引っかかっている鍵もなんだかものものしい。
この時は鍵が開いており、すんなりと入る事ができた。
10分以上加水してやっと浸かれる激熱湯
建物の中へと入るととてもシンプル。掃除は行き届いており綺麗に保たれている。
脱衣所が目の前にありその奥には湯船が繋がっている。
早速、かけ湯をしようかと湯を触ってみると「あっつーーー!」熱すぎて驚いてしまった。
とりあえず蛇口をひねって加水。、、、、いつまで待っても熱い。。。
湯船は小さくみえるが、実際は下から男湯とつながっているので水で埋めても埋めてもかき混ぜるとせっかくぬるめになった湯が男湯の方へいってしまいなかなか湯温が下がらない。
10分後、、、、手持ちの温度計で計るとまだ46度、、、待ちきれずに入る事にする。
「くーーー」熱い、熱い、熱すぎる。手足を上げて入浴してなんとか入る事に成功。
加水をしながら入っていたので少しすると身体もなれ、気持ちのいいぐらいの温度になってきた。
湯は石膏臭石膏味、かなり加水をしてはいるが、なんとなく湯本館や他の共同湯より濃いようなきがする。
白い5㎜ぐらいの湯の花がけっこうたくさん舞っていた。(後で知ったが松の湯の源泉は窪湯の源泉を引いているとか)
入っているとキュッキュッとした触り心地で湯上りはスースーすっきりとしていた。
源泉の温度も温度計で計ってみたが52,6度もあった。
なるほど、熱いわけだ。
建物はとても質素なつくりだが、何故か天井だけは木造り。
B級的な建物とわかりにくい場所、濃い源泉と入れるか入れないかわからない行き当たりばったりの運まかせな面白い共同湯。
湯宿温泉で一番気に入った温泉だ。
コロナウイルスで外来者は入浴禁との張り紙
4か所の共同湯の扉には全て「コロナウイルスの為外来者の入浴は禁じます」と言う張り紙がしてあったし、宿泊先の宿の方に入れないと言われていたので、この張り紙を見てやはり入れないんだと思ったのだったが、後で聞くとどうもそうではなく、宿泊すると外来者ではなくなるそうで、鍵を貰って入れるらしい。一体どっちがどうなのか解らないが、とにかく日帰り入浴客はダメらしい。
4軒在る共同湯の中でも松の湯だけが実に解りにくい場所にある。地図を見乍ら行っても通りには無く、ふと細い通路の様な道を覗きこんだ所に、それらしき建物が見えた。
建物の造りも他の共同湯らしい造りではなく、トタン小屋と言った感じ・・何故この共同湯だけがこんな建物なんだろう?
よく見ると松の湯と書いた看板がかかり、男女別の入り口があり、ものものしい鎖と鍵がかかっていた。
玄関口には湯桶と言うか源泉が貯まっており、上には柄杓があったのでそれで汲み出して持ち帰れるのだろう。触れてみたら滅茶苦茶熱かった。
湯宿温泉街にはちょっと感じの変わった石畳が有り、点灯していないライトや竹灯籠、立派な蔵も残り薬師如来も奉られていた。小さな温泉街の中に大きな源泉タンクがあり、そこから引湯している共同湯や宿が多いようだった。
アクセス例:JR後閑駅より路線バス猿ヶ京方面行きで湯宿温泉下車。
思い出
激熱。男女湯は写真の通り下がイケイケ。
芒硝臭が感じられる良き湯。
確か他とは別源泉。誰だったか体操かの有名人(失念)も来たと同浴おっちゃんが言われてました。