八ッ場ダム建設で水底へ沈む温泉街が移転、新天地で新たに開発されている川原湯温泉
- 公開日
- 2019/05/20
- 最終更新日
- 2019/10/23
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管理人総合評価
3.8
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歴史があり、源泉の質もよく油臭や鉄がまざった良質な温泉で大好きな温泉だった。
そんな温泉街が移転し新天地に新しい温泉街を現在作っている途中。
新しく風情のある建物が多く、どの旅館も似たような雰囲気で女性に好まれそうなお洒落な外観。
周辺は自然に囲まれ開発途中で工事中の場所が多くまだ現在は若干雑多さは否めないが素敵な秘湯である。
全ての施設が完成したところを見てみたいものだ。
浴衣姿でカランコロンと歩きたくなるような楽し気な温泉街にしてほしいと思う。
山木館の駐車場は旅館の目の前、部屋数が8室のみなので駐車場も目の前には8台分のみ、それ以上の場合の駐車場はまた別の場所にあるらしい。
駐車場にはちょっとお洒落な傘なども常備してあり、「雨の時にはどうぞお使いください」と書いてある。こんな細かいところにも気が使われていて期待ができる感じだ。
駐車場内には恵比寿様が祭られた鳥居のある小さな神社がある。
敷地内に入る入口は車椅子やベビーカーも入れるようにスロープが用意されていてありがたい。
風情がありかつ高級感も感じる落ち着いた大人の女性が好むような空間に作られている。
入口までのアプローチも美しく、以前の宿でも水車があったらしいが、「水車の宿」というだけあって入口から入ってすぐに鯉が泳いでいる小さな池があり、そこに水車が設置されている。
入口の格式ある趣を見て、騒がしい我が家が泊まって大丈夫だろうか、、迷惑にならないといいな、、、と少々躊躇してしまう、、、。
館内も九州を思わせるような黒塗りの柱など、今風の古民家的でお洒落に作られている。
部屋名「冬青(そよご)」露天風呂付 1泊2食付1名26400円(子供の料金50%)※休前日祝日料金
子供がいるとベッドの部屋が不可なので、、、という言い訳?なわけじゃないけど今回は空いていなかった事もありとても良い部屋へ宿泊する事に。
露天風呂付なんて、、、こんないい思いしていいのだろうか、、、などと若干罪悪感を感じながらも、、まぁ、たまにだし。と思い自分の中で了承。
12畳の広い和室に囲炉裏がある板の間。この囲炉裏は冬場は火が入るのかな?炭火が入っていたら最高に癒されそうな気がする。
冬に訪れるのもそれはそれでまた良さそうだ。
窓辺には板の間のテラスがあり、ベンチのような椅子も用意されている。
庭は広く手入れがされていて気持ちのいい庭だが、隣の部屋とつながっているので庭に出るのは要注意。
隣の部屋の人と目があって驚いて庭から急いで部屋に入るといった事になってしまった。
隣の部屋とは分けた庭にしてほしいものだ。
源泉かけ流し 大自然の美しい山々を眺めながら自分だけの時間をゆったりと
ここ、山木館は部屋に付いている露天風呂と大浴場の内湯のみが源泉かけ流し。
山木館の中で一番鮮度がよく、良い状態の源泉に入れるのが部屋の露天風呂だ。
特徴はほぼなく、サラッとした湯で昔の川原湯温泉を考えてしまうと、残念すぎる源泉ではあるが、部屋の露天風呂は気持ちがいい。
露天風呂とはいっても浴室があり、窓が全開にできるというものなので半露天風呂といっていいだろう。
新しい川原湯温泉は、全ての旅館が共同源泉でありタンクに一度ためた源泉を供給しているらしい。
あぁ、、、これで昔の川原湯温泉の源泉が堪能できていたら、、、、最高すぎるのに!!!と思わずにいられない。
十分贅沢で最高なのにそんな事を考えてしまう、、、。。
やはり、部屋に掛け流しの贅沢な温泉があると、何度も何度も入ってしまう。
夜中のシーンとした中、涼しい風を感じながら一人で入る半露天風呂が最高に気持ちよかった。
部屋の設備は申し分なく、ミニキッチンに綺麗な洗面所、露天風呂付の部屋ならではだと思うが、化粧水や乳液、メイク落としなどもありいたせりつくせりである。
この部屋に3泊ほどできれば日常の疲れがパァーっとふっとびそうな気がする。
クローゼットには浴衣、羽織、バスタオル、足袋、温泉セット(手提げ袋、フェイスタオル、歯磨きセット)が入っていた。
部屋名「梅香梅(だんこうばい)」1泊2食付21,150円※休前日祝日料金
冬青の部屋より景色がいいのがこちらの檀香梅。
特に夕暮れ、部屋から見える山々が美しかった。
設備やアメニティの違いは露天風呂がない事、
露天風呂がない為か洗面所に化粧水や乳液、メイク落としなども置いてなかった。
どこの部屋にも置いてくれたらいいのに、、。
館内は中庭をぐるりと回る通路に沿って各部屋がある作りになっている。
山に囲まれた場所なのでどの部屋からも景色は良さそうだ。
通路はアンティークと骨とう品などで装飾され、大きな窓からは中庭の木々が見える。
新緑で彩られた山々を眺めて ぬるめの湯でのんびりと
大浴場は内湯のみかけ流しで露天風呂は塩素入りの循環。
以前の川原湯温泉の源泉を想像しながら来るとがっかりしてしまうので要注意。
特に露天風呂は塩素臭はきつくはないものの温泉に入っている気はしない.
ただ、景色は最高に良く、露天風呂の作りも洗練されているので一般受けはかなりするだろうと思う。
内湯に関しては源泉かけ流し。
湯量がかなり少なめではあるが、日帰り入浴を行っていないこともあり入浴客は少ない為湯のみだれは感じられなかった。
ただ、やはり湯の特徴が少なすぎて残念に思ってしまった。
アメニティ類は全て揃っている。
温泉の近くには湯上り処がある。
お茶や冷水、氷などが用意されており、マッサージチェアもある。
一度も使う事はなかったがなかなか居心地は良さそうだ。
メインは上州牛のすき焼き 次々と運ばれ出来立てをいただく
食事についてはメインが上州牛のすき焼き、美味しかったのだが、とにかく肉が少ない。
小さ目な薄いお肉が3枚ぐらいだったかな。
ちょろちょろっと肉を食べたらもうなくなってしまうという、、寂しい肉の量だった。
しかし全体的な量で言えば十分な量はある。
ただこれといって美味しいかったと感動するようなものはなく、印象が薄めな食事内容であった。
広くて開放的 窓を全面開放できる半露天風呂の貸切風呂
貸切風呂は入口にある札が「空いてます」となっていればいつでも入る事ができる。
部屋数が8室しかない事もあり、いがいと空いていて好きな時に入る事ができた。
窓が大きくとられており、全面的に開放でき露天風呂のようでとても気持ちがいい。
貸切風呂にしては広くて景色もよくとても贅沢な作りだ。
しかしながらやはりこちらも温泉は循環、塩素入。
分析表からはわからなかったが新しい川原湯温泉の源泉量は少ないのだろうか。
何度も言うが以前の川原湯温泉を知っているだけに本当に残念すぎる。
朝ご飯はてんこ盛り!甘味のある栗おこわが絶品
朝ご飯も同じ個室へ。テーブルいっぱいに並ぶ料理の数々。
朝からてんこ盛りな食事にお腹はパンパン。
山木館では栗おこわが美味しいと誰かが書いていたが、本当においしい。
ホクホクして甘味があって他のおかずを減らして栗おこわをおかわりしたいぐらいだった。
朝食の後はラウンジ「山法師」にてコーヒータイム
エントランス前にラウンジ「山法師」がある。
24時間コーヒーが用意され、ちょっとしたお菓子も用意されている嬉しいサービス。
朝食後はまっすぐラウンジへ来て中庭を眺めながらゆったりとコーヒータイム。
またこの部屋の居心地のいいこと。
天気の良さも相まって美しい中庭を見ながらいただくコーヒーは最高な気分だった。
コーヒーはコーヒーカップへ入れて部屋へ持って帰る事もできる。
部屋でもゆっくり飲めるというのがこれがまた嬉しい。
こちらの大浴場は結局入る事はなかったが、露天風呂はぬるめだったと聞いた。
露天風呂が石づくりであるという事以外木漏れ日の湯とほぼ同じような作りになっている。
久しぶりにゆったりとし、名残惜しい気持ちでいっぱいではあるがチェックアウト。
神社前にはたくさんのお札がかけられているが、山木館に宿泊すると、1部屋あたり1つのお札がチェックアウトの時にもらえるので願いを書いてお札をここにかけて帰るのがまたなんだか楽しい。
恵比寿様という事はどちらかというと商売繁盛かな?という感じだが、まぁ、あんまり気にせず「また温泉旅行ができますように!」という
皆様と同じような願いを書いてぶら下げて満足。楽しい気分になった。
宿の周辺は本当に大自然。ダム工事で雑多な雰囲気もあるが、秘湯そのもの。
観光をするところはそんなに多くはないが、今回は結構歩いたが吾妻渓谷まで行ってみた。
川の色が美しい青色でゴツゴツとした岩肌とまだ浅い明るい新緑の色がとても美しかった。
【川原湯温泉 山木館の良かったところ】
部屋の居心地が最高によかった。
ちょっとした板の間のテラスがあり、その先には庭園、そしてそのまた先には大自然の山々が見渡せ景色も最高。
ゆったりとでき心からくつろぐ事ができた。
掃除も行き届いており清潔、部屋の温度も適温で、加湿器があった為喉が痛くなる事もない。
一般女性に好まれるようなそんな宿だと思う。
宿の周りを散歩して歩き回ったがまたそれが気持ちよかった。
親孝行で招待したり、綺麗な宿が好きな奥様を連れて行くのにはもってこいの宿だと思う。
【川原湯温泉 山木館の良くなかったところ】
こんなに素晴らしい宿なのに、もてなしはあまりない。
接客も力を入れていないようでイマイチ。
クチコミを見ると結構接客が良かったと書いてあったのでいいのかなーと思いつつ行ったが、到着の際、荷物も運んでくれないし、子供がお腹が痛いと騒いでいても知らんぷり。
部屋の入口にムカデがいたがそれも対処してもらえず、なんとなく不安に思ったまま過ごした。
案内してくれた方は中国の方かな?そのせいもあり日本語が伝わりづらくそう感じてしまったところもあるのかもしれない。
最近二代目の方へ代替わりをしたようなのできっとこれから変わっていくのだろうと思う。
二代目の方であろう若旦那様の対応についてはよかった。
あと、なんといっても温泉が残念。
部屋の温泉、内湯以外が循環塩素入。湯量が少ないのかな?
近くの道の駅にある温泉はコールタール臭のする特徴のある激熱温泉だったので一度タンクにためているからこんなにも特徴がなくなってしまうのだろうか、、、。
温泉マニアの皆様には満足できないかも。
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