超レトロな浴室が名物!昭和の香り漂う文学の宿
- 公開日
- 2019/01/02
- 最終更新日
- 2019/09/08
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管理人総合評価
3.6
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ユーザーの評価(1件)
3.6
和泉屋旅館は創業470年という歴史のある老舗旅館で、
大町桂月、有島武郎、竹久夢二、野口雨情、長谷川伸、山岡荘八、富田常雄、土師清二、山手樹一郎、川瀬巴水、刑部人、諸先生という名だたる方々が宿泊したという歴史があるらしいです。
今回私たちは2015年の塩原温泉古式湯まつりでお邪魔させていただきました。
歴史ある建物の方は今は宿泊ができないようで建物内のお風呂のみ利用しているようです。
もったいないですね。
今現在宿泊ができるのはこちらの近代的な建物になります。
近代的とはいっても風情がないだけでそんなに新しい建物ではありません。
入口から入り受付の時に素知らぬふりをして「日帰り入浴はいくらですか?」なんて
聞いてみました。
「・・・・一応今日は温泉のふるまいをやっているので・・・・無料です。」とちょっと悔し気な感じが面白かったです。←いじわる!!(笑)
他に入浴に来ている人はそんなに多くはいませんでしたが、来ている人たちは皆さん若い人が多かったです。
館内は昔懐かしい柄の絨毯や貼ってあるポスターまでレトロ。
昭和の香りがします。
別館のお風呂へは地下通路でつながっています。
地下通路にはズラリとレトロなカレンダーが飾られています。
この全体的なレトロさも自然にできたわけではなく別館のレトロさにあわせているんですね
男女別大浴場(写真は女性用)
一番最初にあるのが男女別の内湯です。
ほぼ男女同じような造りで浴槽の形が変わっていて素敵です。
ただ湯量は多いのですが残念な事に温度が高くて(45.1度)入浴するのが大変です。
しかも加水もシャワーを使ってするしかないのでなかなか厳しい感じ
大ふろ(混浴内湯)
メインの混浴の内湯です。
私は入らなかったのですが、見るだけは見ました。
温仙人が九州にある筌ノ口温泉の共同湯のような造りだと言っていましたがたしかに浴槽の形が似ています。
しかしこの鄙びた浴槽は私には結構ツボです。
なかなかこの雰囲気を持つ浴室はありませんよね。
また窓からの光の入り具合が美しいです。
残念なのは湯量の少なさです。
写真から見てもわかるようにこの大きな浴槽でこのあふれだしは少ないですよね。
入る人の数にもよるでしょうかもう少しあってもいいように思います。
空を覆うモミジが美しい鮮度抜群の露天風呂
さて私は混浴内湯とどちらへ入るか迷ったのですが結局こちらの女性タイムだった露天風呂を選びました。
4人ほど入ればいっぱいだろう小さな露天風呂ですが、湯量がドバドバと惜しみなく投入され露天風呂の淵からはどんどん湯が流れ出ていきます。
空を見上げればモミジの緑が覆いかぶさっていて本当に綺麗。
浴感はツルツルとしていてミネラル感のあるおいしい水のような味です。
浴槽には小さな茶色い湯の花が大量に舞っていました。
温度は測っていないのですがぬるめだったので恐らく40度ぐらいではないでしょうか。
居心地がよくて気持ちのいい露天風呂でとても気に入りました。
湯上り、館内を少し探検していました。
昔使っていただろう卓球場がありました。
恐らく昔使っていた食事処だと思います。とても立派な舞台もありました。
右写真は厨房か、、、湯治用のキッチンか、、。
駐車場はホテル横に6~7台、別館前に2~3台、離れた場所に10台分ぐらいあります。
私達はホテル横にあるのを知らずに離れた駐車場へ停めて歩いて行きました。
歩いて3分ぐらいなのでそんなに遠くありません。
広い駐車場へはほとんど車が来る事はなかったので息子くんと待っているのに最適でした。
駐車場内でちょっとしたお散歩ができたのでこちらへ停めてよかったです。
≪和泉屋旅館のよかったところ≫
和泉屋旅館は混浴の内湯がメインで有名なのだと思いますが、私は入っていない事もありますが露天風呂がとても気に入りました。
雰囲気といい湯量の多さといいぬるめの温度といい最高に気持ちよかったです。
館内のレトロな雰囲気もたまらないものがあります。
この昭和の感じはなんとなく落ち着きます。 ぜひまた来て今度は混浴の大ふろの方へも入ってみたいです。
≪和泉屋旅館の良くなかったところ≫
あまり良くないと思ったところは温度の管理があまりされていないところです。
大浴場と大ふろ、露天風呂の温度がすべてバラバラで大浴場は入れるような温度ではありませんでした。
思い出
地下通路が魔宮への通路チックで単純に楽しいです。
冬場寒い時期だと熱源泉投入量増えるので、廃湯量は増えますが、まず写真は湯気で無理かな(笑)