床一面の析出物が見事!硫黄が香る濃厚湯
- 公開日
- 2018/11/25
- 最終更新日
- 2019/09/09
- 投稿者
- しおり
-
管理人総合評価
4
-
ユーザーの評価(0件)
0
モッタ海岸旅館の温泉は道内で5か所しか確認されていないという珍しいラジウム泉です。
その他4か所の温泉名は①薫別温泉、②二股ラジウム温泉、③幌内温泉、④臼別温泉
放射線量率はなんと秋田県の玉川温泉に匹敵するんだとか。すごいですね。
という事で道内では一番多い事になります。
と、いいましてもラジウムについてはあまりよくわからないというのが正直なところでして、、(^^;)お湯の良さや宿の良さをレポートしていきます。
モッタ海岸旅館は歴史でいえばそう古くなく、現在の建物は17年前に建てたものでまだ新しく館内はとっても綺麗。営業については30年ほど前からだそうです。
駐車場へ着くと女将さんが入口から出てきて案内してくれました。
荷物は運んではくれません。宿泊料金が安いので当然かな。
入口から入ると明るい木を基調とした造りになっていました。
壁には魚を持ったおじさん達の「とったどーー」な写真達がいっぱい。ご主人は釣りが趣味なのかな?
今回宿泊する部屋はA~Gの7部屋の内、Bです。
旅館内で海が見える客室は2部屋のみらしくAには他のお客さん、Bには私たち。
他の客室には誰もいなくて2組のみでした。
隣の部屋にもう一組のお客さんがいる事に帰りに気が付いたのですが、、
この日は息子くんの体調が悪くて朝方4時から朝泣きがあったのできっと迷惑だっただろうな、、、と気になりました。
2重扉になっているので普通の旅館よりは遮音性が高そうですが、、
1泊2食付1人7,800円+幼児布団代1500円 10畳和室 トイレ、洗面共同
部屋は明るくて広くて快適です。
この手の民宿の場合、冷蔵庫はついていない事が多いのですが、しっかり付いていてありがたかった~。
離乳食やビールを冷やすことができました。
部屋の隅にあるTVが大きくて37インチもありました。
なかなかこの大きさのTVがあるところもないですよね。ちょっと得した気分です(*^^*)
この金額でこの部屋は居心地もいいしとっても満足です。
窓からの景色は海が見えて最高なのですが、椅子に座って見えないので残念ながらほぼ眺める事はありませんでした(^^;)
早速楽ちんな備え付けのパジャマに着替えてみましたが、これがなんか変わった感じなんですよね~。
中国の服のような感じというか、、、温仙人が着た男性用の方は首のところに「作業着」と書いてありました(笑)
でもなかなか動きやすくて浴衣よりはだけないし快適なんです。
布団は息子くんの分と合わせて3組ひいてもらっていたのですが、フカフカふっくらで清潔感もあり気持ちいい布団でした。
あまりに気持ちよくて、息子くんが朝方ギャンギャン泣いてしまった時に起きるのが辛かった~。。
洗面とトイレ(男女別)は廊下にあります。洗面は2か所。廊下と女性用トイレの前に設置されていました。
トイレについては洋式なのですが・・・ちょっと変わっていて新幹線などのトイレと同じく水が溜まるとパッカンと蓋が開いて落ちていくようなタイプです。これについては正直あまり綺麗ではありませんでした。掃除しにくいのでしょうね。
(追記※北海道は10年前ぐらいまで汲み取り式が一般的だった事よりこういったタイプのトイレが多いそうです。)
それにしても新しい施設なのにどうしてこういったタイプなのか・・・地域的なものか、山奥でもないので不思議です。
早速楽しみにしていた温泉へ向かいます!
男女に分かれた暖簾をくぐって脱衣所へ。女性用の脱衣所には赤ちゃん用の小さなお風呂が置いてありました。これはありがたい!
析出物でコーティングされた床が見事な濃厚湯
浴室へ入ってまず目に留まったのが床一面の析出物です。
鱗のような千枚田のような。。。。じーーーっと見つめていると気持ち悪い気さえしてきますが、こういったタイプの析出物を見るとつい興奮してしまいます。
写真のような色の析出物で湯が白濁しているというのは珍しいような気がします。
今はなくなってしまいましたが青森県の湯の沢温泉を思い出しました。
早速かけ湯をすると熱めの湯がピりりと気持ちいいです。
浴槽の温度は45.1度。人によっては熱めで気持ちいいぐらい、また人によっては熱くて入れないぐらいの温度かもしれません。
ご一緒したご婦人は内湯に入って「熱くて入れない~」と露天へ向かい、「やっぱり熱くて入れない~」と入らずに帰ってしまいました。これはさすがに「え~~!?もったいない~」とお節介な発言をしてしまいました(;´・ω・)
熱めが苦手の私にとっては、、不思議な事に大丈夫でした。
入る瞬間は熱いのですが、入っていると少しピリピリ感を感じながら肌に馴染んでいくのがわかります。
飲んでみるとタマゴ味と塩分、ダシのような味を感じました。おいしくってコップ一杯ゴクゴク飲んでしまいました。
硫黄と少し酸っぱい石膏のような香りがしました。
浴感はわずかにツルっとしている程度で湯あがりは何故かポカポカしません。
塩分が濃いのでポカポカして汗がひかなかったりするはずなんですけどねぇ。。
どちらかというと爽快感の方が強く感じました。
析出物は砕けた部分の断面を見ると、まるで貝殻を何層にも重ねたような感じに見える独特なものでした。
湯口からは約5~6Lほどの源泉が注がれています。
源泉湯口付近は石で囲まれていましたが、その枠内は少しカルシウムのマクが張っていました。
今回私は体験できませんでしたが、しばらく誰も入っていなければマクが張るタイプの湯かもしれません。
露天風呂の景色は海を一望できる絶景です。
残念ながら女性用の方は柵が邪魔をして若干見えにくかったのですが、それでも潮風を感じながら入る極上湯は最高でした。
露天風呂は44.8度と内湯よりはマシな温度でしたがそれでも熱め。
でも外気温が18度程度で涼しかったので入ったり涼んだりを繰り返すのに最適でした。
何度も繰り返しすぎてヘロヘロになってしまいましたが・・・(;´・ω・)
さてさてさて、お風呂にじっくり入ったのでお腹もいい感じにすいてきました。
モッタ海岸温泉旅館は食事によって宿泊料金が変わります。
一番下の安いプランで予約したので結果的に言えば大丈夫だったのですが、この空腹を満たせるのか非常に不安ではありました。
お腹がとってもすいたので食事の時間になったとたん速足で食事処へ向かいます。
《夕食》お気に入りはホタテとアスパラのマヨネーズ焼き
夕食は量はそこそこではあったけど、内容的にはどれもおいしいし十分満足な内容でした。
メインは鮭かホタテとアスパラのマヨネーズ焼きだと思うけど、特にマヨネーズ焼きが美味しかったです。
タコとシラスの酢の物は、酢が苦手な私でも食べれるぐらい酸っぱくなくタコはコリコリしていていい食感でした。
宿泊料金7,800円の料金から考えれば十分すぎる品々です。
一つビックリしたのは、ご飯の多さでした。
写真に写っている大きなお櫃にいっぱいご飯が入っていました。もったいないのでちょっと多めに食べておきましたけど、、、間違えたのかな。
敷地内にある源泉小屋です。
モルタル部分の壁には黄色い析出物がビッチリ。到着した時真っ先に目にとまったので温泉への期待がアップしました♪
こちらは日帰り入浴で利用できる休憩所です。
もちろん宿泊でも利用できます。
日帰りの場合、3時間までは休憩が無料!それ以上になると1時間あたり100円だそうです。
良心的ですね。
休憩室の窓辺にまったく動かない大きな猫ちゃんがいました。 |
大きさがわかるようにリモコンを横に置いてみました(笑) ←横で色々やっていてもまったく動かない!
《朝食》素朴だけど美味しい メインはほっけの焼き魚
朝ごはんもいたって普通と言えば普通ですが、目玉焼きも黄身が半熟でしっかり作ってくれていたし、ほっけの焼き具合も良く、大根おろしがきちんと付いていて美味しかったです。
一番気に入ったのは焼きナスでトロけるやわらかさがたまりませんでした。
明太子も質が良くて美味しかった~! 朝ごはんも満足です!
《モッタ海岸温泉旅館の良いところ》
一番は温泉です!とても珍しい泉質で浴感などもとっても好みな温泉でした。
析出物も見物ですね。 床一面の析出物は温泉マニア達がヨダレを流す代物だと思います。
旅館はとても綺麗でしたし、部屋の居心地もよかったです。断熱もよく部屋はあたたかく快適でした。
布団がフカフカだったのは腰が悪い私にはありがたかったー。
食事は宿泊料金が安いので品数が多くて豪華とはいきませんが、丁寧に作られた美味しい食事でした。
海沿いという事で海産物が多めなのも気に入りました。
コストパフォーマンス抜群の温泉宿だと思います!
《モッタ海岸温泉旅館の良くなかったところ》
正直この値段だったら全部問題ないような内容なのですが、、、あえて書くとすればトイレです。
洋式なのですが、新幹線などのトイレのように水が溜まると重みでパッカンと落ちるタイプで、あまり綺麗ではなかったです。
(追記※北海道は10年前ぐらいまで汲み取り式が一般的だった事よりこういったタイプのトイレが多いそうです。)
携帯電話が3Gの回線でネットはほぼ使えません。
閑散期、他の御客さんが少ない時であれば大丈夫かと思いますが、泣くと聞こえてしまいそうなので赤ちゃんにはあまり向かないと思います。
口コミはありません。