黒部の秘湯の景色良し、食事良し、温泉良しのお宿
- 公開日
- 2018/10/26
- 最終更新日
- 2019/09/10
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管理人総合評価
4.6
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ユーザーの評価(0件)
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黒部峡谷トロッコ電車で約1時間45分、終点の「欅平」駅より歩いて15分ほどの場所にある名剣温泉。
名剣温泉は黒部にある温泉の中で最も新しく限られた小さな土地を最大限に生かした造りとなっている。
今現在部屋などをリニューアル中だそうだが、トロッコ電車で少しずつ資源を運ばなければならない事と工事の方たちにも往復3時間かけて来てもらわなければならない為、とにかく時間もかかるしお金もかかると言っていた。
こんな山奥だというのに流石黒部、電気は豊富な為自家発電などではなくところかしこにライトが灯され、エアコンにウォシュレット付きのトイレと都会と変わらない設備に驚く。
宇奈月温泉からトロッコ電車に乗って約1時間45分。
一番安い普通車、背もたれがなく扉はチェーンで仕切られているのみの車両を選んだが、、、今回は失敗。最初こそワクワクしたり景色を見たりしていたが時間が長すぎて途中からしんどくなってきた。
到着直前は疲れて半寝状態。。。
終点まで行く場合には、リラックス車両がお勧め。
欅平駅に到着したのは16時頃。
この時間帯になると帰ろうとしている大量の人達がトロッコ電車に乗れず駅の周りをウロウロしている。橋を渡ると落石があるためヘルメットをしてくださいとヘルメットが並んでいる。
大きな岩がえぐられたような岩をくぐり、短いトンネルを抜け、少し坂を登ると以外とすぐ宿に到着。
3連休に訪れた事もあり、家族連れが沢山来ている。
写真には載っていないが到着した時間帯はトロッコ電車の運行時間内という事もあり、日帰り客が宿の入り口が見えないほどいた。
日帰り入浴客用にアイスコーヒーやアイスやビール、団子なども売っており、外の休憩場所で景色を眺めながら楽しんでいる家族連れが沢山。
到着すると入り口脇にある囲炉裏が付いたテーブルへ案内され温かいコーヒーか冷たいお茶どちらがいいですか。と聞かれる。 |
歩いて来て結構汗をかいたので冷たいお茶がよかったのだが、貧乏根性?だろうか、つい普通に頼んだらお金がかかるであろうコーヒーを頼んでしまった。
お宿の方たちはきさくな感じで話しやすく笑顔も気持ちがいい。
皆さん住み込みで働いているようで名剣温泉への思い入れも強そうに思った。
1泊2食付 2名1室 1名あたり 16,850円 7畳+2畳 トイレ付
もともとトイレなしの部屋しか空いていませんという話だったわけだが、案内されて驚いた。
一部リニューアルされている部屋があるとは知っていたがトイレ有の部屋だから今回はその部屋には泊れないんだろうと思っていた。
つい3週間前にリニューアルが完成したんですよ、
との事でリニューアルされトイレが付いた最高の部屋への宿泊となり大喜び!
部屋の雰囲気はよく九州にありそうな新和風。ライトも電球色で、和紙の電気で装飾され心地が良い。
窓のそばには小さな広縁があり窓を開け、滝の音を聞きながらビールを飲むのは最高な一時だった。
広くはないがこの秘湯でこれだけ綺麗な部屋は想像していなかったので思った以上に満足してしまった。
洗面所は部屋についていないが一応トイレの流しが洗面所として使えるようになっている。
ちょっとせまいので大変だがないよりは良い。
天ぷらについてはまったく脂っこくなくサクサク。抹茶塩で食べておいしく感じる天ぷらを出す宿は数少ない。
お吸い物の味も京風で上品。小さな餅が入っているのがにくい。
また富山のコシヒカリも新潟のものに負けず甘みがあってたまらないおいしさだった。
食事何処は夕食を食べ始めて少ししたら真っ暗になってしまったが、窓の全てが緑でとても綺麗だ。
ランプのやわらかい光の中で 黒部川のせせらぎに耳を済ます
夕方露天風呂へ行くと、日帰り客がよっぽど多かったのか湯の質はあまり良くなくなまり気味。
夜と朝は夕方より湯がにごった感じはなくとても綺麗で鮮度がよい湯だった。
白や黒の細かい湯の花が舞い、飲んでみるとフワッ若干の硫黄臭がし甘みのある味だ。
景色については男性の方は良さそうだが女性用は一番端っこまでいかないと何も見えない。
温度は熱めで湯あがりポカポカ、湯あがりの肌の調子もよい。
貸切半露天風呂
40分間の貸切ができ、宿に到着した順に予約を入れる事ができる早いもの勝ち制度となっている。
今回頭を洗うのは貸切露天風呂にしたためこの他に内湯があったが入るのを忘れてしまった。
半露天風呂という事もあり風が入ってきて程よく涼しい中熱い湯への入浴はなかなかよかった。
夜は虫だらけではあったが虫がダメという人じゃなければ問題になるほどではない。
湯の質は人の入りが少ない事もあり露天風呂より良い
こんなに奥地で秘湯なのに、、、生ビールが飲めるなんて感激。
湯あがりに入り口のベンチに座り生ビールを一杯。 あ~幸せ。。。
飲み物については宿泊者はこの冷蔵庫から勝手にとってフロントの紙へ書いて自己申告する。
別の冷蔵庫にはアイスクリームもある
朝食も美味。
繊細な味付けは私の大の好みだ。
食事の後、フロント前に用意されているコーヒーを持って外へ。
これもまた嬉しく思った一つ。
≪名剣温泉の良いところ≫
トロッコ電車で来るとそんな奥地に感じないかもしれないが実際はものすごく奥地の秘湯。
こんなに奥地だというのに部屋はとても綺麗で料理は抜群においしい。
そして従業員の方たちのもてなしの心がとてもすばらしいお宿である。
トロッコ電車で行ける温泉宿はいくつかあるが、他の宿と比べてみてほしい。
6畳1間でトイレなし、食事は保存食がこの秘湯度だと普通だろうが、このレベルはすごい。
丸太も一本一本電車で運んできたもので1部屋ずつリニューアルしているとか。
もちろん食材もトロッコ電車で運んできている。
がんばらなくてもお客は来るのにがんばっている名剣温泉、これからもがんばり続けてほしい。
≪名剣温泉の良くなかったところ≫
とくにない
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