料理も抜群!古来からの足元湧出の上質湯を楽しめるお宿
- 公開日
- 2019/01/30
- 最終更新日
- 2019/09/07
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管理人総合評価
3.8
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ユーザーの評価(4件)
4
昭和初期より80年の歴史を持つ奥津温泉 奥津荘
2004年8月に改築し、元々定評の高かった奥津荘はさらに評判が上がった。
私が訪れたのは2005年6月、リニューアル後しか知らないが、80年前の趣を残しつつ快適でお洒落な空間ができあがっている事に感動を覚えた。
宿の前に車を駐車し、荷物を出す。すると宿の方が駐車場へ車を持って言ってくれた。
宿へ到着するとまずラウンジへと案内していただき抹茶と茶菓子をサービスしてくれる。
このラウンジの雰囲気がすばらしく着いた早々落ち着き思わず時間を忘れて声をかけられるまで話に花をさかせてしまった。
荷物は抹茶を飲んでいる間に部屋へ持っていってくれる。
宿の中は赤い絨毯がひかれ緊張感がある。
この掛け軸は棟方志功という方の作品。
「なんでも鑑定団」でかなりの価値だと提示されたというお宝作品だろうだ。
1泊2食付 13800円 日曜日泊 【紅葉】2F・角部屋・中庭に面した客室 9畳ぐらい
奥津荘客室の中で最も安い部屋
ベットが2つドドンと並びくつろぐスペースはあまりない。
部屋からは窓の外にある大きな銀杏の木と川が見え展望が良い。夜9時までは銀杏の木がライトアップされ、窓からは幻想的な景色が望める。
部屋のライトは白熱灯の間接照明の為、部屋の雰囲気がやわらかい。
小さいライトが数箇所置いてあるので、メインの電気を消して小さいライトだけにすると外の銀杏が綺麗に見え、すばらしい空間となる。
部屋には立派な液晶テレビが置かれ、冷蔵庫には水やジュース、ビールが用意されている。その他、金庫、浴衣一式、ドライヤー、お茶セット・茶菓子がある。
タオルは小さいタオルが置かれているが浴室ごとにタオルが用意されている為部屋で使用した。
夜ご飯は食事何処でいただく。
コースとなっており、前菜から順々に運んでくれる。
前菜を見て既に感動。綺麗に盛り付けられた上に味も絶品。
サーモンの燻製で巻かれたインゲンは口の中でフワッ香り、海老のすり身で出来たものは濃厚。天ぷらはサクサクし、鮎の塩焼きは柔らかい。お刺身も新鮮・・と書いたらきりがない。
四季折々の素材をうまく使用した丁寧で上品な料理、こんなにすばらしいコースを食べられるのは通常2万円以上の宿泊料金を出してこそ。
13800円で宿泊して食べれる料理ではないだろう。食事中に何度「おいしい!」を繰り返したかわからないほど感動した料理だった。
食後はラウンジでコーヒーのサービスがある。
宿泊客全員がラウンジに集まり、音楽を聴きながら会話を楽しんでいる雰囲気は独特の良さだ。
足元から静かにふつふつと湧き出る良質な湯
温度は42度ほどの適温。
ただ私にはちょっと熱めに感じる。
湯船の底からはたまに湯泡が上がり、浴槽の奥下にはパイプが引いてありパイプで下から出している。
大きい岩の亀裂からぷくっと上がる湯を見ながら浸かるのは落ち着く。湯は少々ツルツル感のある良質な湯だ。
シャワー・カランなどは豊富 シャンプ-、リンスもある。地下にある浴室ではあるが換気は良い。外の風を感じれるほどではないがムワッと湯気がこもるほどではない。
その名の通り、立って入るほど深い浴槽。浴槽の端は座れるようになっており丁度真ん中あたりでは立てるようになっている。こちらも足元湧出ではあるが私は鍵湯の方が断然気に入った。脱衣所はこちらの方が立派に作られている。
外の風を感じながら入ることができる開放感溢れる貸切風呂。
私が一番気に入ったお風呂でもあり宿泊中2回も足を運んでしまった。温度は地下の内湯よりも多少低く40度ほど。
源泉は鍵湯からの引き湯の為感触は同じくツルツルしている。
源泉から少し遠い分ツルツル感が増している気もする。
湯船の底からパイプで湯を出し、足元湧出には劣るが新鮮である。
窓からは目の前に流れる川、川沿いの足湯や露天風呂なども見える。
地下の鍵湯もすばらしかったが、この日は暑く地下の内湯では長湯ができなかった。その為長湯ができる川の湯が一番気に入ったわけだ。
【泉の湯 貸切風呂】
源泉は同じく鍵湯
狭い分一番ムワッとしている浴室。
私はこの貸切風呂だけ入っていないがお風呂が沢山あるのは嬉しい事。
宿泊客が多い週末などでは頻繁に使用されている事だろう。
【朝ごはん】
食事何処は夜ご飯と同じく食堂でいただく。
朝の食堂は外の景色が眩しく見え晴れ晴れしい気分になる。
並べられた食事は焼魚がメインの軽めのもの。
味付けはとても良く胃袋にやさしいおいしい朝ごはんだった。
この日の宿泊客は3組。食後のコーヒーの時以外ほとんど顔をあわせる事がなく貸切の気分だった。
日曜日泊だからという事もあるが13800円でこれだけのすばらしい食事に空間を堪能できる宿は全国でも少ない。
自信を持ってお勧めできる旅館だ。
足元湧出ポコポコ
立寄り湯で行ってきました。足元湧出といえば東北、北関東に素晴らしい湯がたくさんありますが、山陰のは初めて。10:45ピッタリに行きましたが、どなたもいなくて1時間半独泉♨
川底そのままなのでゴツゴツしてますが、ポコポコポコ…と静かに足元から湧き出す湯量はかなりの湧出量😳
一度も空気に触れてない新鮮なお湯を独り占め。わたしにはなんたる贅沢か。湯温42度すこーし熱め。
素晴らしさが記憶に残ります。
日帰り入浴でお邪魔しました。山道走って山の中の温泉街です。建物は古いけれど綺麗に修繕されており、趣と使いやすさ、清潔感の両立ができているように思います。お風呂は男女入れ替え制で、立ち湯でした。深い浴槽で、足元から湯が出ています。
無色透明な湯。入っているとじわじわ温かくなります。その後、何時間も温かく、泉質の良さを実感しました。
貴重な足元湧出泉を持つ名湯
90年程前に建てられた宿は、外観からして雰囲気が良く期待が高まる。
中に足を踏み入れると、館内は陽が入らない為もあってか、しっとりと落ち着いた雰囲気。広めのロビー(無料休憩スペース)等、組木や木材で作られた物が多いため、全体に上品で温もりがあり、レトロモダンで素敵だ。
日帰り入浴料は1000円とお高めだが、この雰囲気の宿にして、日帰りも受け付けてくれているだけ良い方かも知れない。
宿泊するとお風呂は沢山あるようだが、日帰りの場合フロントで「女性は立ち湯だけになりますが、宜しいですか?」と問われる。男性用がこの宿メインの鍵湯になっているらしい。
別に貸し切り湯もあるそうだ。
立ち湯と言っても、ちゃんと腰かけられる部分はあった。が、湯船自体が小さいので3~4人で一杯になる。そうなると誰かが、立って浸かっていなければならないので、譲り合って浸かる必要がある。
湯底は天然の岩でゴツゴツしており、同じ岡山の郷緑湯を思い出した。
一番深い所では1m20㎝程もある。平らではないのでずっと立っては居られない感じだ。
何よりも、足元湧出泉の温まり方は違う。湯温は40℃~41℃に満たない程だろうが、ほんのしばらく浸かっているだけで、汗がにじんでくる。
投入されている源泉とは違い、とにかく全体がどこもかしこも温かい感じなのだ。
更にラジウム泉となると、更に温まる。「痛みに良く効くから、痛くなるとここに来る」と言う方と一緒になったが、効果的面なのが良く解る。
ラジウム泉は無色透明無味無臭で、何の特徴も感じられなく、どうも余り好みではないのだが、温まり方が単純泉とは全く違うため、その部分で違いが判る。
しかも此処は足元湧出泉!湯船の端の方で、時折プクプクと気泡が上って来ていた。
自然天然の岩盤から、このプクプクが湧き上がるのを見られるのは、実に嬉しいものだ。
アクセス例:JR津山駅より、奥津温泉行き高速バスもしくはコミュニティバス(乗り換え必要)にて奥津温泉下車
画像4.5タイルの壁画と飲泉所
施設もお湯も料理も言うことなし
奥津荘にある浴室はどれも個性的で大変素晴らしかったですが
その中でもやはり鍵湯と立湯は特に良かったです。
どちらも三朝の旅館大橋の『巌窟の湯』の様に自然の川底を
利用したが故に体の置き場所が難しく中でも鍵湯は落ち着かず
立湯の方がそれなりに好みの位置を決めやすかったので
より居心地が良かったですが何れも趣深いお風呂でした。
私の個人的な感想ではこの奥津温泉、鳥取の岩井温泉と
温泉街の雰囲気が非常に似てる感じを受けます。
どちらも今や寂れた旧街道の住宅地に溶け込み
一般的な温泉街によくある喧騒もなく過疎の街の一角に
静かに佇んでいるように見えます。
見方を変えれば心落ち着く静かな時間、
心安らぐ時間が只々流れて行く感じです。