思わず長湯になる、足元から湧きあがる新鮮な湯のお宿
- 所在地
- 鳥取県岩美郡岩美町岩井温泉
- 最安値
- 1泊2食付15,000円~
- クチコミ 3年ぶりの訪問で、料理はグレードアップした様に思った。10種以上ある前菜、刺身、僅かだが蟹もあり、メインの但馬牛のしゃぶしゃぶ、松茸とハマグリの土瓶蒸し、以外に天ぷらや煮物、焼き物が次々と運ばれて来て、どれも美味しく満足・満腹感で満たされる。
しかし、温泉は以前は自家源泉で、その為飲泉も可能であったのだが、いつからか組合源泉の引湯になったようで、飲泉の柄杓や飲泉表示が外されていた。自家源泉も湯底投入されているとの事だが、どの程度かは解らず。
だが、湯温管理は抜群で、41℃~42℃の湯は湯加減が調度良く、浸かった途端気持ち良さを感じる。また、僅かだがラジウムも含まれており、ナトリウム泉でもあるので、温まり方が違う。冬でも良く温まり湯冷めしにくい。
特徴ある香りも無いが、温泉の香りは十分する。口に含んでみたが特に味はしなかった。
泉質名はカルシウム・ナトリウム、硫酸塩泉となっており、投入口には析出物が白く固着し、湯船の色は全体に黒緑っぽい。
岩井屋の浴室の特徴は浴槽が深い事で、湯船の内側には石が組まれているが、中に入って行くと、一段ぐっと深く立ち湯になっているため、初めての方は少し用心して入りたい。
露天風呂を併設しているメインの浴場と内湯だけの浴場は、20時に交替となり翌朝もそのままであるので、女性は宿泊当日の20時までしか雰囲気の良いメインの大浴場へ入れない。せめて21時交替とかにして欲しいものだと思うが。
部屋からは風景が全く臨めず、障子は締め切ったままだが、分厚いマットレスの寝具は心地良く快適だった。
アメニティは勿論完備で、珍しい物では浴室に置かれていた、丸い固形のフェイスマスクなるもので、温泉水に浸すとふやけて広がりパックとなる。
岩井屋の楽しい所は、館内の調度品と言うか装飾品を見て周る事。所々お花も飾られたそれらを眺めているだけでも癒される。
館内は、畳もしくはカーペット敷きで音も吸収され、静かで小奇麗な、女性受けする宿である事が解る。
ただ、木造3回建ての宿は昭和初期建造のため、たまにドンと言う音が響いたりする。
宿泊料金も値上がりを続け、1人泊は平日のみで、5000円増し。秘湯を守る会のスタンプ帳利用での宿泊は、休前日や盆、正月等利用させて貰えない日が多くあるので注意が必要。
アクセス例:JR鳥取駅から路線バスで岩井温泉下車。JR岩美駅より送迎あり。
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