箱庭的露天風呂がたまらない、ヌルヌルの美肌湯の温泉
- 所在地
- 長野県千曲市上山田温泉2-15-1
- 最安値
- 1泊2食付10,500円~
- クチコミ 身長2メートルの外人の若旦那が、寒いのに玄関外で到着を待って下さっていたようだった。
送迎や案内など接客全般も担当されているようで、流ちょうな日本語で色々お話して下さる。廊下に貼ってあった、千曲市の観光ポスターのモデルとしても登場されていた。
「小さな宿へようこそ」と挨拶されたが、私にとっては部屋は広く、後で行った浴場も予想以上に大きかった。
古民家風の館内は割とオシャレで、所々目に付く英字の看板がアクセントになっている。
宿の方皆さんの接客も感じ良い。
戸倉上山田温泉は、ph8.6のアルカリ性単純硫黄泉という大変嬉しい泉質で、ヌルヌルでありながら硫黄の香りを持つと言う貴重な温泉である。このお宿の温泉の色は深緑っぽかった。
100年前に発掘されており、温泉郷として何本もの共同源泉を持ち、亀清のお宿はそのうちの9本の源泉をブレンドした温泉を使用されているそうだ。
浴場は2つで、午後9時に入れ替わる。他に貸し切り風呂が1つあり、湯船は全部で6つある。
到着後に入った女性用浴室には、細長い何と言う事は無い内湯と、外には四角い小さな木造りの湯船と、陶器の湯船があった。
2つの露天風呂共に初め見た時、源泉の投入量も少ないため、まだ湯が溜まり切っていないのかと思ったが、浸かってみたら湯底排水である事が解った。ザザザザーと溢れだし無く、排水の音が聞こえる。
とても気に入ったのが陶器風呂で、通常この様な樽風呂は丸く小さい事が多く、脚を縮こませて浸からなければならない物が多いが、この陶器風呂は楕円形で、頭を縁に乗せ脚をゆっくり伸ばせられる。それがとても気持ち良いのだった。これはなかなか上がれない。
若旦那が信楽まで行って、自分が直接試してみて選んだ湯船だそうだ。う~んグーである。
ヌルヌルの湯は、微妙にベールの様な泡付きがあり、硫黄の香りと共にたまらなく心地良い。
入れ替わりで入った男性用浴場の内湯は、女性用と比べかなり大きかった。それだけに源泉の投入量も一番多く、この浴槽は湯面排水。装飾のタイルでは無く、石壁が斬新だった。
そして、若旦那の手造りの露天風呂は、このサイトの写真から想像していた以上に大き目の岩風呂だった。38℃位のぬる湯で、もたれていると眠りそうになる様な気持ち良さ。
中でも、朝に入った貸し切り露天風呂が、一番硫黄の香りが強く感じられ気に入ったのだが、源泉はどれも同じだそうなので、その時のタイミングや感じ方によるものなのかも知れない。45分毎で時間予約が必要だが宿泊すると無料で入れた。
どの湯船にも亀の置物が源泉投入口に飾られており、亀清と言うお宿名だけでなく、温泉街には他にも亀の名のものが多いため問うてみたら、戸倉上山田温泉は「亀が見つけた温泉」と言う事になっているらしい。
亀清さんには、今まで2回日帰り入浴を断られており(湯が溜まって無い等で)今回素泊まりで宿泊してみたが、お料理も評判らしいお宿である。
若旦那はお話好きで、長野県の他の温泉の事も教えて下さった。勉強を兼ねて他の温泉にも入りに行かれているそうだ。
戸倉上山田温泉は泉質が非常に素晴らしく、300円で入浴できる日帰り施設も7湯あり、次回は是非湯巡りを楽しみたいものだと思った。
アクセス例:しなの鉄道戸倉駅、到着後連絡にて送迎あり「喜んでお迎えに伺います」との事。
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