大自然,自家発電,何もない,秘境の全てが揃うにごり湯の宿
- 所在地
- 山形県米沢市大字大沢15番地
- 最安値
- 1泊2食付9,600円~/自炊2,500円~
- クチコミ 2019.7月宿泊。峠駅という倉庫のような摩訶不思議さを醸し出している駅に到着。
列車の到着に合わせて、名物の峠の力餅を販売に来る。美味しかったので購入。
お宿の送迎は列車の本数が少ないので、それに合わせてして下さっている。
到着すると、昨年平日に来た時と違って連休だと、宿の方も揃って笑顔でお出向かいして下さっている。違うなあと思いながらもこちらも嬉しくなる。やはり流行っていて、活気がある方が喜ばしい。今日も明日も満室との事だった。
昨年居た純朴そうな若者は止めてしまったとの事で、従業員の方々は私より更に高齢者の方が入れ替わり立ち代わり、食事や布団のお世話に来られる。まるでシルバー人材センタ―から派遣されたかのようだ(失礼)だが、この山奥に若者は来ない。御歳を召していても来て下さっている方がいるだけあり難いのかも知れない。そして滑川温泉は、息子さんが後を継いで下さってるだけ幸せなのかもしれないと思う。
温泉は混浴露天岩風呂が1つ。16時~17時半が女性専用となる。他に貸し切り露天檜風呂が1つ。男女内湯が1つずつあり、中でも自分の好みなのだろうと思うが、女性用の内湯が一番好きなのだ。
何だろう。一言では言えないような半透明で、白っぽい様な緑っぽい様な色をした湯が、半円の湯船に満たされ掛け流されているのだが、はっきりとした一色でないところが、神秘的なのだろうか・・湯はやや熱めだが、とても気持ちの良さ、新鮮さを感じる。湯舟と浴室は落ち着きがあり籠り感がある。
そして滑川温泉は、硫黄泉ながらとてもこおばしい香りがするのだ。
露天風呂は野天風呂と言ってもいいくらいで、湯底は藻?だか温泉成分だかで、特に隅の方はヌルヌルで、触れてしまうと緑の藻?が一杯浮かんで来て気持ちが悪い。
湯の色も、曇り空のせいか少し灰色っぽい濁り湯だった。浴感は滑らかな硫黄泉だ。
貸し切り露天風呂は長台形の様な容で、3~4人入るといっぱいになる。時間帯に寄って予約して利用する時と、フリーで利用できる時に分かれているが、貸し切り風呂が在るというのはやはり嬉しい。しかも木の湯船だから温かみがあって優しいし。
食事は朝夕共に部屋食で、滋味ながら1品1品が手をかけて造られている事を感じる、温かみのある山の料理が運ばれて来る。
チェックアウトは11時で、列車の時間に合わせて送迎して下さるので、ゆっくりできるのが良い。
観光名所の滑川大滝までは、沢(川)渡りをしないと行けないのが残念だ。新緑も紅葉も美しい所だが、宿は積雪をする前、11月4日頃には冬季閉鎖に入り、翌年の春過ぎまで休みとなる。
アクセス例:JR峠駅より送迎あり
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