ちょっと冷たい源泉槽をゆっくり長湯で楽しむのがココ流
- 所在地
- 福島県福島市桜本字温湯11
- 最安値
- 1泊2食付10,950円~ 素泊まり4,503円~
- クチコミ 福島市の山中にある微温湯(ぬるゆ)温泉 旅館二階堂。福島市街からすれ違いのできない細い山道を10キロほども進み道路が尽きる場所にある一昔前の湯治場の風情を残す温泉宿です。
温泉は男女別の内湯のみで木組みの源泉槽と真水を沸かした上がり湯のみの構成です。泉質はpH 2.9 の酸性、含鉄-アルミニウム‐硫酸塩泉で無色透明、金属臭のするお湯です。泉温は31.8℃と温泉の本に記載されていたのでひんやりとしたお湯かと想像していましたが浴槽温度は33.5℃と私にとってのベストでした。循環なし、加温加水なしのかけ流しで湯口のパイプから盛大にお湯が注がれており、浴槽の縁からドバドバとこぼれていました。湧出量が毎分約200リットルとなかなか豊富で、極めて贅沢で気分の良い湯使いです。
旅館のチェックインが13時からで、早めに着いてゆっくり浸かろうと思い浴室に行くと大混雑で狭い浴室に10人以上の人が入っていました。これは日帰り利用の方たちのためで、15時以降になるとかなり密度が低くなりました。夜や早朝には一人きりの時間もあり時間を忘れて長時間浸かりました。
この旅館はかわいらしいネコが出迎えてくれます。建物は古い木造で、廊下と部屋の仕切りは障子戸!これが何部屋も並んでいます。廊下を歩くとミシミシ鳴り、木枠の桟に歪みのある時代ガラスがはまった引き戸にはもちろん網戸などなく、虫が入り放題。そんな設えも風情として楽しめます。料理は鴨の瓦焼きをメインにした田舎料理で素朴でした。
見た限り5組のお客がいましたがそのうち3組は一人客で、若めの女性もいらっしゃいました。じっくりと静かに温泉と自分に向き合う、そんな宿かもしれません。
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