良質で透明な緑色をした泉質こだわり派向けの温泉
- 公開日
- 2019/01/08
- 最終更新日
- 2019/09/08
- 投稿者
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管理人総合評価
3
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ユーザーの評価(2件)
3.7
大き目のホテルが多い奥日光湯元温泉で、数少ない小さな小さな温泉民宿です。
開業は25年ほど前、元々は民家だったところを改装増築して民宿となった為建物はもっと古いとか。
このボロボロ感、B級感に魅かれ、マニア達が次々と訪問しています。
この日は他にお客さんがいなかったらしく、おじいちゃんが
「女湯と男湯どちらでも貸切で入っていいよ」と言ってくれました。
浴室は人の家の浴室のよう、というよりもっとボロボロ感あるシンプルな浴室。
入口の扉は建て付けが悪く閉まりきらないし、タイルはところどころはがれています。
今回は女性用内湯を貸切で入浴させていただきました。
浴槽にたまっている湯は透明な緑色をしていてとっても綺麗!
思わずドボンと入りたくなりますが、これがメチャクチャ熱いんです。
しかたなく勢いよく加水をすることに。
あんまり綺麗なお湯なので加水しながらもったいないなぁー、そのまま入ってみたかったなー、なんて思ってしまいます。
入ると綺麗な透明緑だった湯が緑がかった濁り湯に変わって香ばしい硫黄の香りがプーンと香ります。
味はエグミのある硫黄味です。
窓を開けると外から冷たい風がビュンビュン入ってきてまるで外で露天風呂にでも入っているかのような爽快な感じがしました。
源泉投入口は、これまた手作り感いっぱいで、パイプに木の棒のようなものがつっこまれていました。
今回私達が貸切で入らせてもらったのは女湯の方ですが、この木の棒を入れないと源泉がほとんど女湯の方は入ってきてしまうとかで男湯と女湯の源泉量を調節するために入っているそうです。
あまり見た事がないほどの水道のホースの太さに少々驚きまして、おじいちゃんに聞いてみると、夏場は熱くなりすぎて通常の水道では追いつかないので太い水道を導入したんだよ、と非常に楽しそうに教えてくれました。
何故かこの蛇口の水の話をしているおじいちゃんが一番楽しそうだったことをよく覚えています。
この時期、浴室も上にある窓はあけっぱなしだし、脱衣所も扉が閉まらなかったりするのでどちらもかなり寒かったです。
おじいちゃんがきさくで話しやすくおおらかな方で、さらにかわいらしい猫ちゃんもいて気持ちがホッコリするような小さな民宿でした。
温泉についても加水が残念でしたが、源泉の質がよくすごく好みです。
おじいちゃんがあまり源泉掛け流しにこだわっているわけではなく自然と源泉掛け流しになっているあたりもなんだか面白いといいますか、、。
奥日光湯元温泉では源泉を引く権利に50万円、毎月温泉代が5万円、水道代(下水)が7万円かかっているとのこと。温泉を維持するのも大変なんだな~と思いました。
温泉のある、おばあちゃん家 にゃんこも居るよ。
激アツ&極濃の湯
窓からは、にゃんこ達の楽し気な鳴き声。
死ぬほど熱いんだけど、なぜか埋めたくない。
死ぬほど熱いんだけど、なぜか長湯出来ちゃう。
部屋の評価が【3】なのは増改築した【家】みたいだから。
極上の湯に入る為ならモーマンタイ。
おかみさんがノック無しで入ってきてもモーマンタイ。
食事が【3】なのは、「旅館の食事」としてで、
「家庭料理」としては、間違いなく美味いです。
なにせ、ハンバーグやナポリタンが出てくるんだもん(笑)
おばあちゃん家だから、モーマンタイ!!
おやっさんは、話し好きのかわいいおじいちゃん。
がんばって続けてほしいものです。
完全セルフ湯温調整できる温泉、泊まると親戚のお家?
令和元年5月宿泊。おじさんと言ってしまい、改めて御主人と言い換えたりしたけど、また思わずおじさんと呼んでしまうような、のほ~んとほのぼのした御主人。「お風呂入りや。男性1人やから夜中も入ったらええわ。鍵かけてな。熱いから水ジャージャー出してうめて」
親しみやすさは御主人だけではなかった。女将さんも一緒「お風呂入って~」ととっても気さく。
気さくを上回り、親戚の家の様な錯覚が起こる。そのうちスイカでも出て来そうな感じ。
宿は、今のおじいちゃん御主人が30年前に始めたそう。意外と部屋は広めで、お茶うけも用意してくれてある。テレビも冷蔵庫も浴衣も歯ブラシも付いていた。
トイレは共同、ウォシュレットではないだけで、家庭のトイレであるが、しっかり消臭されており、臭くないのに感心した。
更に感激的だったのが食事。品数が多く「しっかり食べて元気でおらな」とは言われてないが、そんな感じにしっかり手作りで、美味しい。
連泊したが、掃除もされており、浴衣も新しく用意されていた。
これで、いくらと思います。1人1泊2食税込み6650円!! 2泊して他の宿の1泊料金。しかもこれが、有名観光地日光湯元温泉でですよ。
温泉は、湯畑が裏で、しかも湯舟が家庭的に小さく激熱。そこで考えられたのがパイプ。
パイプを伝って源泉は捨てられ、ポタポタとだけ湯船に落下されていた。
湯温というのは個人の好みがあり、熱くても「今日のはぬるくてこんなの温泉じゃない」と言われる地元の御高齢者によく出会う。この日も湯治にこられていた熱好きのかたがいらっしゃった。
そんな中で、この若葉荘セルフ方式は重宝する。熱い時は水道の蛇口をひねりドバドバ加水し、自分の好みに。またぬるいと感じた時は、パイプを外すと高温の源泉が出続けて、湯船が小さいのですぐ熱くなる。とにかくセルフで好きにやって頂戴という温泉である。 泉質はメタケイ酸が0mgで指先がカサついてはおりましたが・・。
1日め、御主人の御厚意で夜中に男性浴室へ行ってみた。何んと窓が全開に。そして湯温は最適。
こうして源泉かけ流しの極上温泉を味わった。
女将さんに言ったら「でしょ~っ。常連さんが上手く調節してくれるのよ」と。そうだよ、窓を開けておけばいいんだよ女性風呂もと言ってみたけど、裏は人が通れるため難しいらしい。
「いいよぉ開けてみてぇ」と許可はもらったが出来なかった。
2日めもその湯を楽しみに、夜中の男性浴室へ行ったが、窓は閉められており、その常連さんは帰っていたのだった。残念~ 男性の方は是非お試し下さいませ。
ただ、23時以降に湯を抜き清掃されるそうなので、一言御主人に相談すると、いくらでも応じて下さる筈です。
部屋は2階だったが、1階はふぉ~んと猫の臭いが。飼い猫は2匹だそうだが、のら猫も宿の周りに集まりのほほんと暮らしている。
ただ、春や秋は修学旅行生の声がうるさい。観光地ではありながら、観光地とはかけ離れた民宿。親切でのんびり温かい御主人と女将さんに癒された宿だった。
春の湯の湖は、新緑にミツバツツジや石楠花がエメラルド色の湖を彩っていた。湯の湖一周や湯滝までの散策を楽しめる。釣りをしている方も多い。
湯の湖を源流とする湯滝は、水量が多く真っ白な滑滝。滝に沿い歩道があるためダイナミックな水の落下や、水が真白な玉となって激しく跳ねる様が見られる。
散策中、森中に響き渡る美声の持ち主、こまどりも見られた。奥日光ホテルの玄関口にはシロヤシオが真っ盛りだった。
昔、湯畑も湯の湖の一部だったそうで、となると湯元温泉自体が、湯の湖の中にあったということだろうか。
画像1、揚げ物も川魚も付く夕食 2、大きな浅利が入った美味しいお味噌汁付き朝食 いずれも品数多く御馳走だ
アクセス例:東武日光駅から路線バス湯元温泉行き。終点1つ手前の湖畔前下車し徒歩3分。